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小さなチャレンジの積み重ねが、僕を世界の舞台に立たせてくれた。

2019年8月28日、日本時間 11時(現地時間 28日 4時)

僕は、スタートラインに立っている。

フランス、イタリア、スイスにまたがるモンブランを舞台とするトレイルランニング世界最高峰のレースUTMBに出場する。これは、Ultra-Trail du Mont-Blancの略で、8/26-9/1までフランスのChamonixを中心としたレースが7つ開催される。コースは、それぞれ違うのだが、僕はその中でもテクニカルな山岳エリアがあるTDS(Sur Les Traces des Ducs de Savoie)に出場する。イタリアのCourmayeurからスタートして、モンブラン南部エリアを走り、フランスのChamonixをゴールとする145kmの旅である。以下リンクの動画を見てもらえればわかるが、累積標高(レース中の登りの合計)が
9100mもある。制限時間は、42hで恐らく2晩徹夜となると思う。さらっと言っているが、自分でも異常であるとは理解しているw

7つのレース(主要5レース)での合計エントリー数は7,000名程で、日本からは、2019年は約300名程が出場する。過去2年間のレースの成績がポイント制になっており、ある一定の条件を満たした者がエントリーできる。さらにそこから抽選となり今年は、僕がエントリーできたTDSで出場枠1600名に対し約2.2倍のエントリー数であった。

ヨーロッパへの高い往復チケットを買い、スイス、フランス、イタリアと行くが、ろくに観光もせず、Booking.comでシャモニーの街のアパートメントに滞在し(ただここはゴールに向かう道沿いにある2Fでテラス付き、神がかった立地である:写真)、145kmを2晩かけて寝ずに走りに行くという。高いお金を払って、辛い思いをする。うん、確かに普通だと理解されないよね。w

久々に会う友人などからも、「よく走ってるよね!」と言われるほど、SNSの発信はランニングに偏っている。見返すと確かにそうです。。w

でも、かけがえのない経験をさせてもらっている。感謝。

トレランを始めたのは、2013年の夏頃かな?当時の職場の先輩から、「おそめ、山に走りに行かない?」と甘い笑顔で誘われて初めて高尾山に行った。今でも鮮明に覚えていて、ロードランナーのカラフルな感じにウエストポーチに500mlのペットボトル一つ。食べ物は何も持たず、高尾山口⇄景信山だった。長い距離ではないが、今ではそんな軽装備では絶対に行かないwその年の12月の鋸山28kmが人生初のレース。当然、山をこれだけの距離、時間活動するのは初めてのことでこれまで感じたことないくらいめちゃくちゃキツかった。スタートして、林道に入り、登り部分で、「何故俺はこのレースにエントリーしたのか」と後悔もしたwなんとか完走はできだか、そこからその時の不甲斐なさが悔しく、情けなくて、年に数回程度レースに出るようになった。

30km前後のレースを何回か完走して、50kmいけるんじゃないかとチャレンジ。そして、70km overさらには、100kmと、、結果(距離)だけに注目すると、どんどん長いレースエントリーして完走してるということしか残らないが、そのレースを完走するための過程が非常に重要であった。毎回未知の領域へのチャレンジ。トラブルは付き物で、自分の身体のことをよく知らないとダメだし、どうしたらキツくなって、キツくなった時はどうしたらいいのか、どうしたら予防できるか。またどんな格好でどんなギアを持って、どのように使ってトレイルを旅するか。それも試行錯誤の繰り返しだった。

このUTMBを6年前から目標にして頑張っていたのではない。昨日よりも明日というちょっとの目標を常に置いてきた。どうしたらもっと「強く」なれるかを身体的、精神的、栄養学的、技術的にと様々角度から分析して、失敗して、また改善して、少し良くなっての繰り返しにのめり込んでいった。

1人では決してここまでは来れなかった。

今この瞬間、フランスの地に立っているのは、決して1人の力ではない。100%言い切れる。僕が何よりも恵まれていたのは、一緒に走る先輩仲間がいたことである。レースの情報やギア、行動食などの情報などを教えてもらえるのは当然であるが、山への向き合い方、ハイカーへの配慮といった、モラルとマナー。そして、命の大切さ、同時に山の怖さなど、山に入る以前の部分を仲間の姿勢から学ぶことが非常に多かった。だから、同じマインドを持つ仲間として今も心地良いコミュニティを維持できていると思う。今回もこのフランスで10人以上の仲間がいるし、知人レベルで言うと20人くらいはいると思う。奇跡だと思う。

そして、特に今回感じていること、「応援の力」

これまで小中高大と競技テニスをしていたので、長年応援されるという経験はしてきたのだが、今回のチャレンジを応援してくれる仲間から、自分の力がみなぎるようなパワーを感じている。今回のレースでも心身ともに襲いかかる絶望は確実にある。絶対あると断言できる。それは、これまで感じたことがないくらい強烈なモノ(見上げる山がそう言っているw:バスから見上げた山々)。でも、今回は不思議とその状況下になった時に、応援してくれる人の顔を思い浮かべて次の一歩を踏み出すことができると感じている。よくプロのアスリートがインタビューで、「応援してくれる人がいたから、、」と言うが、そのレベルの解像度を持って「応援」と言うものを今回感じている。

まだまだ強くなれる。

今回、今この瞬間を迎えるのに心身ともに最高の状態で臨めているという自信がある。やれることはやったし、心も非常に穏やかで、パワーももらっている。結果はどうなるかわからないがベストを尽くすだけ。

ストイックな性格はもとからだがw
怪我や事故なくが最優先。
全てを楽しんできます!

元気な顔で帰国した、染谷を温かく迎え入れてあげてください!

上記のリンクから左上の検索で僕のbib numberを入力するとマップ上どこを走っているか検索できます!

(日本時間 28日11時 START - 30日5時 制限時間)

bib number:7813



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1985年、千葉県生まれ。明治大学卒業後、2009年ソニー・ミュージックエンタテインメントへ入社。2018年NEWPEACEへ参画。6歳から続けているソフトテニスでは、全日本ジュニア優勝の経験があり、クールに見られがちだが、体育会育ちの熱血漢。夢は、宇宙に行き丸い地球を見ること。
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