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しあわせな出会いを引き寄せるために。

人間は生まれてから死ぬまで〝あらかじめ決まった人生〟を歩いているように思いますか?
 
私の答えは YES and Noです。

Yesは「宿命」といわれるもの。たとえば、親、家庭環境、身体的特徴や才能、死など。
Noは「運命」といわれるもの。たとえば、社会的成功、健康の度合い、幸福の度合い、出会いなど。

宿命を変えることはできませんが、運命は変えられる、と私は思っています。

運命は「運ばれる命」と書きますが、何によって命は運ばれるのかというと、それは「めぐり会う人々」によって。
仕事や結婚がうまくいくかいかないか、という人生の”運不運”は、「どんな人とめぐり会うか」で決まると言ってもいいでしょう。
しかし人生に「その人」を引き寄せるのは、ほかでもない自分自身なのです。

ある女性は、一流のデザイナーになるという夢を抱きつづけ、その道を開いてくれた人と、挫折に追い込んだ人と、ラスト・チャンスをくれた人にめぐり会いました。
そのときどきの彼女の「想い」を具体的に体験させる、格好の人物に出会っていったんですね。彼女を挫折させた人も含めて。

最初、一途な想いを抱きつづけていた彼女は ”デザイナーの道を開く人”を、一時期は天狗になり ”挫折させる人”を、それから謙虚さを取り戻して ”助けてくれる人”を引き寄せました。

私たちの運命も、同じように、して運ばれていきます。

ネガティブな想いが勝れば、苦難をもたらす人を引き寄せてしまうことがありますが、それもこれも自分しだい。
心をいつも「しあわせに向けた明るい想い」でいっぱいにして、人生に幸運をもたらす人を引き寄せましょう。 

「しあわせに向けた明るい想い」がどういうものかピンとこなかったら、こんなふうに考えてみてください。

あなたが隣にいて「助けてあげたい」と感じるのはどんな人でしょうか。
どんな気持ちでがんばっている人でしょうか。
自分の宿命を黙って受け入れて、希望を胸にコツコツ励んでいる人?
それとも、いつも笑顔で、まわりへの感謝を忘れない人?

あなた自身がそんな自分になることを目指しましょう。
それが「しあわせに向けた明るい想い」のあなたなのです。

小さなやっかみも、うぬぼれも、憎悪も、卑怯も、それらはあっという間に大きくなって幸運を遠ざけてしまいます。
「私は特別!」といい気になったり、「思い知らせてやる!」と意地悪な気分になったときは要注意。
もし、少しでもそんな感情が頭をもたげたら、「おかげさま」の気持ちを思い起こしてください。

今あなたが生きていられるのは、ほかの人たちのおかげです。
今あるしあわせは、ほかの人たちが運んでくれたものです。
そのことをいつも胸に刻んで忘れずにいたら、幸運が逃げ出すことはありません。

足元にある小さなしあわせに感謝して、大きな幸運を引き寄せましょう。

         ★ 著書『やさしくて、ちょっぴり不器用なあなたに。』(サンクチュアリ出版)より★

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