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18切符で行く、和歌山旅行記

皆さん、お久しぶり子さんです。

今回は、今年の3月に行った旅行の旅行記でございます。本来ならば4月あたりに書きたかったのですが、学業なりバイトなり趣味なり菅首相のうつろな目の焦点距離の計算なりで忙しく、記事の執筆が8月となってしまいました。誠に遺憾です。

ダラダラと前置きするのもアレなので、早速本編に入りたいと思います。それでは、ゆっくりしていってね。

2023年の春、2泊3日で和歌山へ旅行に行った。なぜ和歌山へ行くことになったかと言うと、高校の先輩と楳図かずおの絵コンテの模写対決をしていた時、「そういえば楳図かずおって和歌山出身だよな?」と思い、行ってみたくなったからである。

お題となった絵コンテ。初めてじゃがポックルを食べた時の自分に似ている。

ということで、以下は楳図かずおに触発されて行われた和歌山旅行の全容である。正直かなり素晴らしい旅行となったので、来たる夏休みに旅行を考えている人がいれば、ぜひ参考にしていただきたい。


1日目

朝5時、起床。東海道線をひたすら乗り継ぎ西へ西へと向かった。そして昼過ぎに名古屋へ到着。名古屋ということで昼食に金メダルでも齧ろうかと思ったが、腹が減っておりカロリー高めのものを食べたかったので、「矢場とん」という名古屋にある有名な味噌カツ屋で昼食を取った。

名古屋駅。金メダルガジガジおじさんの地元。
わらじとんかつ定食 1800円

私が注文したのは、ボリューム満点のわらじとんかつ定食。味噌だれとすりごまと辛子の相性が最高すぎて、一瞬で完食した。しかし名古屋の人気店ということもあり入店まで40分ほど並んだ。その影響で予定していた電車に乗り遅れ、名古屋の出発が30分ほど遅れたが、余裕を持った行程を組んでいたのでno problem。

そしてさらに西へ進むこと2時間半、天下の台所大阪に到着。高槻から乗ってきた疲れ切った様子のサラリーマン2人組が、会社の愚痴と将来への不安を吐露しており、自分も将来こうなる可能性があるのかと思うと憂鬱な気持ちになった。しかしその憂鬱な気持ちも、串カツだるまの社長のイカつい顔を見るとすぐに吹っ飛んだ。

どんな感情やねん

こちらも大阪で有名な串カツ店ということで、入店までに40分ほど要した。私が頂いたのはこちら。

串カツ

出てきた串カツをソースに7度漬けして大阪人の店員を卒倒させようとしたが、感染症対策の一環なのか、チューブから注ぐ形式になっており、7度漬けすることは出来なかった。

串カツを美味しく平らげたところでいよいよ和歌山に向かおうとしたが、かなり時間があったので、大阪城公園に夜桜を見に行った。

桜にピントを合わせたつもりが、ややピンぼけ気味。写真は難しい。

夜桜を堪能したあと、天満橋から谷町線で天王寺に向かい、阪和線で和歌山へ。電車に乗って店に並んでを繰り返したハードな行程で疲れも溜まっていたのか、天王寺を発車した瞬間に眠りに落ち、目が覚めたら和歌山だった。体感では瞬きしたら和歌山着いていたという感じであった。

井川遥に汚い素足を向ける筆者。

こちらが1日目のお宿。ゲストハウスkukuruというホテルに泊まった。カプセルホテルのような部屋で、1泊2500円という驚異の安さ。安い上に非常に快適であり、貧乏学生が泊まるには最高のホテルであった。

2日目

この旅行のメインである2日目に突入。朝8時に和歌山駅を出発して2時間ほどで紀伊田辺に到着。その後バスに1時間ほど揺られ到着したのは、白浜の千畳敷。

千畳敷の景色

東京では決して見ることの出来ないオーシャンビューは絶景であった。その後千畳敷の絶景が見えるレストランに駆け込み、あまりの空腹に、白目を剥いたゾンビのような気迫でマグロカツ定食を注文。

海を見ながらランチ

腹ごしらえの後は、1400年の歴史を持つ名湯白浜温泉へ。崎の湯という海を望める露天風呂に入浴した。絶景と温泉のコラボは、目と交感神経の良い保養になった。

崎の湯。じゃらんより。

その後向かったのは、真っ白い砂で有名な白良浜。事前にネットで見つけた白良浜の砂の画像が嘘みたいに白かったので、加工されまくってるだけで本当は大して白くないんだろうなと思っていたが、実際見てみると本当に嘘みたいに白かった。てか本当に嘘みたいにってややこしいな。

この砂は90%が石英で占められており、景観を保つべく、砂をわざわざオーストラリアから輸入しているらしい。かつては砂が波にさらわれたあと河川を経由して砂が供給されることで自然に白い砂浜が保たれていたが、土地開発が原因で砂の供給が少なくなり砂浜が痩せてしまった結果、輸入することになったとか。

白良浜

白良浜でいちゃつくカップルを尻目に白浜駅行きのバスに乗り込んだ。白浜から再び紀勢本線に乗り、電車に揺られること1時間、本州最南端の駅串本駅に到着。潮岬までバスが出ているのでそれに乗って行こうかと思ったが、本州最南端の地に簡単に到着してしまうのは面白くなかったので、1時間ほど歩いて向かった。疲れて足が野菜スティックになったところでようやく潮岬に到着。

潮岬。落陽が美しい。


本州最南端の石碑

帰りも歩いて帰ろうとしたが、野菜スティックになってしまった足で往復するのは流石にキツかったのでバスで串本駅へ。途中の停留所で中学生の集団が乗ってきたのだが、運転手の方と仲良しなのか、終始楽しそうに喋ってた。都会の路線バスでは考えられない光景であり、田舎の人情深さを感じた。

その後串本駅から再び紀勢本線に乗り、2日目の宿がある紀伊勝浦駅へ。近くにある勝浦漁港はマグロの水揚げが盛んということで、晩御飯にマグロ丼を頂いた。

美味

その後宿に向かい、2日目は終了となった。2日目の宿もカプセルホテルのような部屋で、2000円台と非常に良心的なお値段だった。

2日目のお宿のwhy kumano hostel

3日目

6時に起床し紀伊勝浦駅前のバス停に向かい、バスで那智山まで向かった。目的はもちろん那智の滝。流石は日本三大名爆の一つに数えられる日本一の落差を誇る滝、圧巻の迫力であった。

三重塔と那智の滝


那智の滝

時刻は午前8時、なんと3日目の行程はこれで実質終了である。紀伊勝浦駅から東へ東へJR線を13時間ほど乗り継ぎ、23時ごろ東京の自宅に到着。私のような乗り鉄にはどうってことなかったが、一般人には13時間の乗り継ぎはかなり酷だろう。

費用・あとがき

この旅行の費用だが、交通費は青春18切符3日分の7230円、宿泊費は約5000円で、約12000円+雑費といった具合であった。この値段で白浜温泉、潮岬、那智の滝といった和歌山の主要な観光地を巡れるのは相当安いのではないだろうか。

和歌山は観光地としてはあまり人気はなく、都道府県魅力度ランキングも43位とかなり下位である。しかし、今回の旅行で分かったが、和歌山は温泉や絶景スポットが多く存在し、楳図かずおの豊かな想像力がこの地で育まれたと言われて納得するような、素晴らしいところであった。43位と侮るなかれ、皆さんも是非和歌山に旅行に行かれてはいかがだろうか。


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