「君の心が見えない」

どうも。
東野京(ひがしのみやこ)です。

今の仕事は基本的にスーツ(休日出勤時は私服可)なので、私服を着る機会が休日くらいになってしまいました。

前職の時点で作業着だったのでもう6年くらいはそんな日々を送っていることになります。

前々職は私服勤務だった為、日々の服装に頭を悩ませていたのが懐かしいです。

今回は自身が服装について言われてきたコメントについて記していきたいと思います。




「東京に染まってんな」

私は東海地方で生まれ育ち、大学への進学を機に関東へ移住しました。

地元の人々からは都会に行ったと思われていましたが、住んでいたのは町田市なので地元の人々が思い浮かべているような“東京”ではありませんでした。
(町田は私にとっては非常に居心地が良く、今でも大好きな街です)

東京の大学に進学すると言うと「東大?」と必ず訊かれるのは田舎あるあるかもしれません。

卒業と共に就職する方が大半の高校に通っていたので、そもそも大学なんて東大京大くらいしか知らない人も珍しくありませんでした。

早慶あたりならギリギリ伝わったかもしれませんが、MARCHあたりからは伝わらない可能性が高かったです。

私が進学したのがそんな上位の大学ではなくFランの私文であったことはこれまでの記事でも何度か触れてきた通りです。
(学費の減免制度があり、その大学でなければ金銭的に進学出来なかったかと思います)

実家が存在していた頃は時々地元に帰っていました。

実家に帰って旧友に再会した時に服装について言われた一言が「東京に染まってんな」でした。

その時の文脈からおそらく垢抜けた的な意味で捉えて良いのかと思うのですが、その時着ていた服装は全て高校生の頃に名古屋で購入したものでした。
(栄とか大須で買ったものだったと思います)

つまるところ私は別段変わっていないのですが、先入観や思い込みで見え方が変わってくるのかと思うと非常に興味深いものです。


「その服、どこのブランドなの?」

大学1年生の頃、同じ講義を履修していた事から会う度に世間話をする程度の仲の同級生がいました。

彼はガクくんといい、心根が優しく物腰も柔らかい純朴な青年でした。

他の人に対しても同じスタンスだったのだろうと思いますが、私のこともよく褒めてくれました。

その日もガクくんはいつものように褒めてくれました。

「今日もキマってるね。その服、どこのブランドなの?」

「ユニクロだよ」
と私が返すとガクくんは驚いた素振りを見せました。

「腕時計と同じモチーフのワンポイントが入ってるし高そうに見えたから何かブランドの服なのかと思ったよ」

ガクくんじゃなかったら嫌味や嘘っぽく聞こえたかもしれません。

彼は真っ直ぐな眼差しでこちらを見つめながら常に恥ずかしげも無く褒めてくれます。

普段の真面目な態度からも冗談を言うタイプではなく、全てが心からの本音だと思わせてくれます。

そんなガクくんだからこそ、言われた一言がとても嬉しくて今でも記憶に残っています。

ガクくんが今どこで何をしているかも知らないけど、彼には幸せでいてほしいなと心から思います。


「物腰は柔らかいのに服装は攻めてるよね」

前々職の頃、職場の方に言われた一言です。

当時は少し奇抜なデザインの服を着ることもあり、時には「魔法使いみたい」と言われることもありました。

基本的にはモノトーンの服が多かったのですが、少し変わった形状をしている衣服を割と好んで着用していました。

胸元等が広く開いたデザインやオーバーサイズ等も好んでいて、その日もデコルテが露出すようなニットを着用していました。

ややオーバーサイズめのセーターで、胸元はざっくりと大きく開いたVネックというデザインです。

ゲージが粗く、若干透け感があるようなニットだったので派手といえば派手だったかもしれません。

そんな私の服装を見て言われたのが
「物腰は柔らかいのに服装は攻めてるよね」
でした。

たぶんあまり褒められてはいないだろうなと思います。
社会人かつそれなりの立場らしい服装をするべきと暗に言われているようにも感じました。


「君の心が見えない」

これも前々職の時に言われた一言です。
これは同僚ではなく、お客様から言われた一言でした。

その時の服装は黒のジャケットに黒のスキニー、足元は白のラバーソールで、指輪やネックレス等のアクセサリー(Justin DavisやROYAL ORDER)をそこそこ着用していました。

割と何処にでも居るような少しロックやパンク寄りな服装というところでしたが、ジャケットの中にはその時のお気に入りのTシャツを着ていました。

ディーふらぐ!というアニメの船堀さんというキャラのアップが前面にプリントされたTシャツです。

私の服装を見たお客様が
「お兄さん、お洒落だね」
と言ってくれた後に固まり、船堀さんを凝視しています。

その後言い放った一言が
「君の心が見えない」
でした。

寧ろ私の心が分かりやすく表現されていたかとは思うのですが、周りから見るとそうではないようです。


おわりに

最近では服を買う機会もめっきり減り、休みの度に同じような服ばかり着ているような気がします。

たまにしか着ないからこそ、私服を楽しんでいければ良いなと思いました。

最後までお目通し下さった方、ありがとうございます。

また何処かでお目にかかれたら幸いです。




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