減点主義と加点主義

どうも。東野京(ひがしのみやこ)です。

何度かこの手の記事を書いていますが、転職をする度に社風の違いに驚かされます。

今回の記事では評価軸という観点から各社の違いに触れていきます。

一社目:自称ベンチャー企業

新卒で入社した会社はベンチャー色の強い会社でした。

会社説明会や採用ページでは「やりがい」「成長」「経営者視点」というような、如何にも自称ベンチャー企業が好きそうな単語が強調されていました。

その中でも個人的に好きだったのは「加点主義」という評価軸です。

入る前は半ば疑心暗鬼でしたが、入ってみると本当に加点主義でした。

販売系の業種だったのですが、
・売上を伸ばす
・新しいことに挑戦する
・改善する
といった取組は評価されていました。

逆にミスに対しては比較的寛容で、
繰り返さないための対策が取れれば良いという感じでした。

何点取られてもそれ以上に点を取れば良い、そんな攻めの姿勢が随所に現れていました。

会社を大きくしていくには萎縮せず積極的に攻めれば良いというのは戦略としては合っていたように思います。

しかし、会社は大きくなりませんでした。
点を取れる選手を獲得できなかったというのもあると思いますし、監督の手腕にも限界があったのかもしれません。

二社目:社内ベンチャー的な企業

新卒で入社した企業に約5年勤めた後、前職のこの企業に転職しました。

五社程からなるホールディングス内の一角で、元々はホールディングス内の別企業の新規事業部署として発足した後に分社化された企業です。 

関西で業界トップシェアを取った後に関東に進出してきたらしく、さらなる飛躍への意欲が滲み出ていました。

作業について工夫したりするようなチャレンジングな姿勢は評価される会社でした。

半面、比較的歴史のある企業を母体としている事に由来する企業風土も感じられました。

ミスに対しては相応に減点されるイメージです。

ベンチャー的な風土と従来型日本企業らしい風土を兼ね備えていたような、そんな会社でした。

三社目:保守的な企業

前職に三年勤めた後、今の会社に入りました。
入社からは一年ちょっと経つところです。

良くも悪くも今までの会社で一番カッチリしています。
不真面目そうな人がいないので驚きました。

何かと細かいルールが多く、指摘され続けています。
ルールは存在するものの、基本的にほとんどが不文律というのも驚きのポイントでした。

業務の性質上、売上は自分たちでコントロールできません。
ミスやトラブルを極力起こさないようにしつつ、効率化や人員削減等で利益率をコントロールしなければならないという形です。

業務の性質や企業風土からも減点主義的な要素を色濃く感じます。

攻守の姿勢とミスの許容範囲

たったの三社しか経験していないのですが、それぞれによって全く異なる企業風土・評価軸に驚きを隠せません。

ミスの許容範囲という点においては企業のビジネスモデルによって決まってくる部分もあるのではと感じます。

販売業や営業職のように数字を追いかけ続けなければならない場合、失点よりも加点へのフォーカスが強い傾向があるのではないでしょうか。

保守やストックビジネス等の現状を守っていく事が主となる場合、何よりも失点しない事に重きが置かれるイメージです。

どちらが良い悪いということはなく、どちらが自分に合っているかというのがポイントだと思います。

人間は水中には住めないし、魚も陸に上がれば死んでしまいます。

自分の適性を見極めつつ、自分にあった風土の会社を見付けられると長く続くのかなと。

もちろん待遇も重要です。
どちらが欠けても長続きせず、無理をして続けると心身に不調をきたしてしまうのではないでしょうか。

おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

また何処かでお目にかかれたら幸いです。



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