接点 #みんなでポエム書いてみた

海辺の朝
誰もいないカフェで聴いた
不思議な旋律

旅先の夜
コンビニの前に繋がれていた
痩せた老犬の目

風にざわめく 木々の梢
水面を照らす 光の欠片

いつもと何ら変わらない 
日常の中で

なぜか こだましている音
なぜか 焼き付いている光景

理由はわからないけれど 
今もそこにある
無意識の彫刻刀で彫り出された
記憶のモニュメント

それらを時々
ぼんやりと眺めながら
わたしは待っている

あの日
つかみかけては
逃げていった言葉たちが

いつか
そのひとつひとつに
名前をつけてくれる日を

だいすーけさんの「#みんなでポエム書いてみた」企画への投稿第三弾です。今回はお題写真③からイメージを膨らませて「接点」という詩(ポエム)を書いてみました。一人3作品までということですので、これが最後の投稿となります。皆様、読んでいただいてありがとうございます。

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