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月と蛍

東野たま
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篝火から立ち昇る
紅い火の粉は 
無数の蛍

死に場所を求め
漆黒を這いずる 
哀しい光

今宵 この月を
今生の盃に浮かべ
ひとり 飲み干すは
己のためか 
義のためか

夜風が耳元で囁く……

生きた証は 置いてゆけ

寄る辺無き
この燃え猛る静けさに


カセットboyさんの「月夜」という美しい作品からイメージを膨らませ、「月と蛍」という詩を書いてみました。

戦乱の時代、戦の前夜、男たちは月を見上げ静けさの中に何を思ったのでしょうか……。

カセットboyさん、いつも素敵な写真、ありがとうございます!

https://note.com/cassetteboy/n/nc2f073c53acb?magazine_key=m4e03247912d7

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