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元作詞家の「おススメ•LADIES’ POP ⑩」

♬ 探偵物語

薬師丸ひろ子

 彼女については今更あれこれの説明は不要でしょう。歌手であり、それ以前に大女優である薬師丸ひろ子さんです。中学一年生で女優デビューされ、今でも演技に唄にご活躍ですね。
 数ある彼女のレパートリーから私が〝この一曲〟を選択すると、どうあっても ♬ 探偵物語 になってしまいます。
恐らく多くの方々には、映画イメージ→主題歌の印象がお強いのではないかと思います。少なくとも音楽を知る以前には私もそうでありました。
薬師丸ひろ子=角川映画のヒロイン
主役スターが唄った結果楽曲はヒットした…大まかに言えば。
 今回は映画のイメージを離れて、改めて是非お聴き頂けたらと思います。

Amazon  Prime Videoより

先ずは制作スタッフ構成より

作曲・大滝詠一
作詞・松本 隆
編曲・井上 鑑

本来ならば語るに及ばない、私から見た神領域のトライアングル。以前にも述べました幻想的エコー空間を生む大滝サウンドに、「好きよ、でもね、たぶん、きっと…」と松本マジック、その双方全てを知り尽くし美しく纏め上げる鑑氏のアレンジ。
 気取りや飾り気のない薬師丸さんのヴォーカルがこのサウンドに乗ります。
歌詞にもある透明な水の底を見るような、深みのある穏やかな気持ちに誘われます。聴く程に、凄い楽曲であったことに気付かされます。
 無論、当時の角川映画主題歌という根拠もあったでしょうが、それ以外にも薬師丸さんの楽曲には多くのビッグネームが作品を提供しております。そんな面々も認め引き受ける魅力が薬師丸さんにはあるのでしょう。媚びない透明感が私は大好きです。

ご視聴有難う御座います。

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