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116 弘田三枝子 ☆ 砂に消えた涙
【MY FAVORITE SONGS 116(私は音楽でできている)】 前回の東京オリンピックが開かれた1964年のヒット曲です。原曲はイタリアの人気歌手ミーナ・マッツィーニさんの歌です。小学3年生だった私は、おそらくラジオ(もしかしたらテレビの歌番組だったかも)から聞こえてきた弘田三枝子さんのパワーボイスに突然雷に打たれたようにやられてしまいました。何とか歌詞をメモしようとしたりしました。その頃から、お調子者のおバカだったのです。 弘田三枝子さんにはたくさんのカヴァーのヒット曲があります。「子供ぢゃないの」「すてきな16才」「ヴァケーション」「渚のデイト」「悲しきハート」「夢みるシャンソン人形」などがありますが、私なんかには、どれもどれも原曲を凌ぐ力のある作品だと思います。みんな大好きですね。 戦後のポップス系の歌手の定番だった、苦労を重ねながら進駐軍キャンプで活躍して10代前半でデビューしていった話や、海外でも活躍したことなどは、私にとっては大切な彼女のエピソードなのですが、2020年コロナ下亡くなられたことは、とても静かに寂しいことでした。なぜならば、彼女の存在がこの日本社会であまりにも薄い存在になってしまった、と感じたからです。
109 Brenda Lee ☆ If You Love Me really love me(愛の賛歌)
【MY FAVORITE SONGS 109(私は音楽でできている)】 「愛の賛歌」は、エディット・ピアフさんの名曲で、たくさんの人がカヴァーしています。日本では越路吹雪さんが有名ですが、美輪明宏さん、長谷川ひろしさん、岸洋子さん、美川憲一さん、本田美奈子.さん、桑田佳祐さん、宇多田ヒカルさんも歌っておられます。それぞれに情感がこもって味があっていいです。 その中でも私が好きなのは、ブレンダ・リーさんの「愛の賛歌」です。145cmの身長でパンチのある伸びのある歌声は「リトル・ミス・ダイナマイト」と呼ばれたそうですが、なるほどと頷けます。「愛の賛歌」はどちらかというと、情愛をこめて切々と歌う歌のような気もしますが、ブレンダ・リーさんの「愛の賛歌」はまっすぐ上に伸びる感じがあって爽やかです。 確かずっと化粧品のCMとしてテレビで流れていたので、探したのですが、見つけることができませんでした。CMが流れると、それまでの番組の内容にかかわらず、歌の世界が広がって、CMにひきこまれるインパクトがあったと思います。ベースに強い愛を語る歌(詞)の力があって、それをパワフルなブレンダ・リーさんの声が表現して、たくさんの人の心の奥に響いたのではないかと思います。