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ウエストコースト

 noteブログで、佐渡島庸平(コルク代表)さんが、福岡市に転居されたことを知りました。これは福岡にとって大きなエポックだと考えます。  

 潜在的に進んでいた地殻変動のようなものが 、コロナになって一気に顕在化してくる魁のように感じられます。未来に鼻が利く佐渡島さんが福岡に来ることで、エネルギーの核のようなものがごっそり動いてくるような予感があります。

 もう20年以上前ですが、当時福岡市文化芸術振興財団の事務局長をしておられた山田修三さん(後に株ピクニック代表に戻られた)と紀伊国屋でばったり会って話し込んでしまったことがありました。山田さんは、ちょうどスペインのバルセロナの視察から戻られたばかりで、福岡市をバルセロナのような文化を中心にした街にするのだ、と意気込みを語っておられました。

 バルセロナは、これといった産業があるわけでもない街なのだそうですが、美術や演劇、クラシック音楽など、アートや文化的な資源で栄えている街なのだそうです。そして、福岡市を米国でいえば、西海岸のロサンジェルスやカリフォルニアのような中心的な街にしたいとおっしゃっていったのです。

 現在コロナで海外との交流が止まってしまいましたが、福岡は、実は東京に行くよりもソウルや上海に行く方が近かったりするアジアに地の利のよい街なのです。空港から10分で九州どこにでも行けるJR博多駅という便利さ、30分車を走らせれば海も山も川もあって、新鮮な食材が安価で手に入って、家賃もそこそこの安さです。ついでに言うと、ソフトバンク・ホークスの優勝セールがほぼ毎年あります。(笑)

 いままでも、東日本大震災を契機に、IT企業はたくさん福岡に移ったり、拠点を構えたりしてきましたが、これから佐渡島さんに続いて、クリエイターやアーティスト、起業家が集まってきたらいいなあと思います。

 福岡市、唐津市、長崎市は、日本のウエストコーストと呼ばれるようになったらよいし、福岡市は西の都として、「西京」あるいは「福京」と名乗ったらどうかな、と勝手に思っています。

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