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クリエイターとしてのどこを尖らせる?

1ヶ月半ほど毎日絵やマンガを描いてみて、同時にいろんな絵師や漫画家を観察してきて。
自分は絵を描く者として周りからどう認識してほしいんだろう、なんてことを考えるようになりました。
漫画家? イラストレーター? 原作屋さん? 旅人? 的な感じ。

僕個人としては笑える作品も好きだし銃弾飛び交い流血するようなダークな話もほっこりするラブコメも好きだし、色彩豊かでじっくり眺めたくなるようなアートな作品も好きです。
だから全部を表現したい。

けど大成しているクリエイターのほとんどがいずれか一つの分野で尖っている。
尖っているからこそ作風とか絵柄っていうのが出てきて、お仕事を依頼する側としても、そういうのを期待して頼むことができる。
仕事とかお金のことばかり考えるのは面倒くさくて好きじゃないけど、好きなことを続けていく上では必要なこと。

じゃあ自分はどういう方面に行きたいのか、どういう仕事がしたいのかって考える。
考える前に手を動かしちゃえよと頭の片隅でとある自分が訴えてくるが、やはり納得感のない行動はそれなりの行動になるから嫌なんだよなぁって思う。

納得するってのは大事だ。納得があるとないとじゃ、自分の経験値の増加率に雲泥の差が生じる。
じゃあやっぱり納得を優先すべきだよねっていうことで。
今日、ここにまとめてみることにしました。


それぞれの方向性について

僕の主観だけを正直に書くと、先述の通り全部やりたい。
けどそれは時間的にも難しいし、全て平均的に上達してもプロにはなれない。
だったら一つを極めてから別の方向も極め始めるのが、結局は全てをやるためには良いと思う。
ということでまずは一つを選ぶために、それぞれの方向性について書いていこうと思います。


▼エッセイ&レポ系
→日常を切り取るクリエイターとしての方向性

エッセイコミックとかで真面目だったり自虐だったりのお話も描きたいし、レポ漫画とかで面白おかしく旅の様子を紹介したりも楽しそうだ。
足を動かして実際に体験したことをアウトプットするから、旅もしたい自分としては日常も鮮やかになる魅力的な方向と言える。
こういう人たちはよくライブドアブログとか雑誌のちょっとした漫画とかで見かけるから、ウェブメディアとかお堅くない雑誌とかの仕事もできるだろう。
逆にこういう人がアートな作品とかシリアス調の絵柄を描くのを見たことないし、あまり見たいとも思わない。こっち方面に期待されるのは安心とか編集能力とか情報とかだよなぁって思う。

▼一次創作系
→架空の物語を紡ぐクリエイターとしての方向性

ダークな話とかラブコメっていう部分は完全に一次創作漫画だよね。
ジャンプとかマガジンとかモーニングとかアフタヌーンに載っているような、週刊連載・月刊連載しているような漫画だ。
これはこれでエッセイコミックとは絵柄を分けてやっていきたいなぁとは思う。元々僕は小説畑の人間で、物語を創るのが好きだから。
ただ仕事にするとなるとレーベルにもよるけどそこそこの画力は必要だし、スピードも必要だし、活動場所を制限してしまう可能性もある。
作品の自由度(作風とか)は十分あるだろうけど、自分自身の自由は少なくなりがちな方向性かなって思う。
まぁただ最近はサイコミとかピクシブコミックみたいなアプリ漫画もあるから、やるならそっちが僕向きかな。そもそも週刊誌とかはレベル的に高すぎるから選択肢的には『選べない』が正しいんだけど。

▼イラスト系
→モノの一部として使う作品としての方向性

アートな作品とかの独特なセンスが光るのはやっぱり一枚絵が使えるような領域だよね。
もし圧倒的な画力があればゲームや小説の表紙とか広告の一面をバシッと彩ることもできる。
例え精巧で正確な作品でなかったとしても、そのセンスが周囲に認められファンがつけばTシャツやマグカップとかの物販とか、個展開催だとか、CDジャケットを飾ることもできる。
ここらへんの分野は憧れるしかっこいいし、世界が自分のセンスを認めてくれてる感があってクリエイター冥利に尽きると思う。
ただそのセンスが自分にあるかと問われると正直自信ないし、僕はクリエイターとしては一枚絵というより物語が好きなタイプの人間だから、そこを推し出せる作品の方が性に合っている気もする。


金になるのはどれだ?

急に現実に引き戻すような感じですけど、ぶっちゃけ全部やりたくてどれも優先順位が高いのであれば、あとは金です。
フリーランスとして雇われない生き方をしたい。どこでもいつでも仕事できる環境にしたいという目標がある以上、そこに必要なのはお金。
じゃあ上に書いたことを踏まえて、どれが一番お金にしやすいか、仕事にしやすいか。

それを考えると、やっぱりイラスト系が強い。
理由は営業がかけやすく、幅広いジャンルの業界で需要があるから。
また、企業に赴くだけでなく、企業が集まってくるクリエイター系のイベントで直に企業さんに声を掛ける手もあります。

た  だ  し。

これはあくまで画力が高いor非凡なセンスを持っており、それを絵に落とし込めている場合に限る。


僕の場合は画力が圧倒的に低いのもあるし、仮にこれから画力が上がったとしても美術センスで太刀打ちできる気がしていない。
何より、何かの奇跡で非凡なセンスが開花したとしても飽きてしまいそうだ。

じゃあ結局金になる(仕事にできる)のは何かってなると、レポ漫画とか一次創作漫画の方面なのかなって思う。

この結論を出すまでにぶっちゃけ数日かかった。
ちょっと上の文章で、珍しく書く手が止まった。

かっこいいイラストとかおしゃれなイラストに憧れがあるし、絵柄が好きって思える作品はそういうのが多い。
けど仕事にするとなると、やっぱり違うなって思った。

僕は子どもの頃から物語に魅了されてきていて、小説とか脚本とかでお仕事ももらってきた。
僕がずっと磨いてきた武器は「憧れる物語を創る能力」だ。
ゆくゆくは独特な世界観を表現した一枚絵にも挑戦してみたいけど、なる早で自由を勝ち取るために、一番の武器を放り投げるのはどう考えても違う。

画力画力と絵描きは皆言うけれど、実は画力って必要最低限あれば作品の魅力というか、感動を届けることはできるんじゃないかって思う。
凄い作品とか面白い作品を観たり読んだりする人が求めるのって、本質的には感動だもんね。

ならばプロとして勝負できる内容を極めていった方が、感情を動かす作品が作れる。


結論

やっと1つの答えに辿り着けた気がします。
僕はやっぱり漫画方面を尖らせていくべきだ。

アートのセンスは無いし美麗で精巧な絵を描くことはできないけど、魅力的なお話創りとか日常を切り取るセンスを持っている自信はある。
もちろん画力があるに越したことはないので日々修行していくつもりですが、何よりも漫画作品制作に注力していく。

で、漫画は漫画でもレポ漫画と一次創作漫画どっちなの? というところで言うと、始めは一次創作を攻めていきたいですね。

レポ漫画家と一次創作漫画家どっちがすごいとか偉いは無いですけど、
「〇〇社でXXXXXっていう作品を出しています」ってメディア運営企業に営業するのと、
「〇〇というメディアでレポ漫画載せてもらってます」って漫画レーベルに売り込むのだったら、前者の方がインパクトあるかなって思った次第。

なので次の課題は編集への持込や認知を上げるための量産方法を考えなきゃですね。
まだまだ作品数が足りないから。

まずは見てもらえる自信たっぷりの作品を仕上げねば。



P.S.

せっかくなので最近描いたエッセイコミック載せときますヽ(`・ω・´)ノ


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