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職人の美徳

「武勇と少人(若い武士)は、我は日本一と大高慢にてなければならず」
「武士たる者は武勇に大高慢をなし、死狂ひの覚悟が肝要なり」
引用:葉隠

ものづくり産業も多くの場面で機械化が進んだ。独創性より生産性、技術よりも単価、人件費より機械の設備費。

「自分は本当の職人ではない」と嘆き、ひ弱になる職人も増えた。終いには「職人は謙虚さが大事だ」なんて言い出す。

謙虚さは人間においての美徳であるが、職人においての美徳じゃない。職人においての美徳は高慢さだ。

自分の技術こそ日本一であり、これから先も自分が一番であり続ける。そうインプットさせるからこそ修練し、新しいモノづくりに挑戦できる。

職人が技術に対して自信を失ったら終わり。謙虚な気持ちなんて1ミリも必要ない。

お客様だって、「自分なんかより凄い職人はいっぱいいます」なんて口にする人の物を買いたくないでしょ?

「俺が一番。日本一の物を作ります」ぐらいの気概がある人の方が、安心して任せられる。

これから先、どれだけ機械化が進もうが、自分の技術を高めそれに誇りを持ち仕事をすること。これは絶対に忘れてはいけないことだ。

生きたお金の使い方とは?|これからの職人ものづくり論

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