見出し画像

新庄剛志ビッグボスの「夢はでっかく、根は太く」から考える、私の新年の目標

あっという間に2021年も終わりそうですね。この時期は自然と今年の自分を振り返り出す人も多いはず。そして同時に来年の目標も考え始める方も多いのではないでしょうか。今回は新年の新しい目標作成を考えるきっかけになった、今巷を騒がせている新庄剛志監督(ビッグボス)の言葉について、私の個人的な過去の経験と照らし合わせて考えてみたいと思います。


プロ野球日本ハムファイターズの新監督、新庄剛志ビッグボスが世間を騒がせていますね。いろいろなニュースが飛び交う中、新庄ビッグボスの中で一番興味を惹かれたのが、就任会見での「チームのスローガンはあるか」という質問への以下の回答でした。

夢はでっかく、根は太く。土台をしっかり作って夢に向かって突き進んでいきたいなという今の僕のイメージですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b60695acd1bdc4aef986180f46dfe6d21f433ede

「夢はでっかく、根は太く。」への圧倒的な親近感

「夢はでっかく、根は太く。」この言葉をテレビの画面から聞いたときに私は突然新庄ビッグボスに親近感が沸いてしまったのです。なぜかというと、類似する言葉を毎朝職場へ行く電車の中で「マントラ」として私は唱えているからなのです。

何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて力強い花が咲く。

私は「根を伸ばす」という表現を使いますが、新庄ビッグボスは、「根は太く」という表現を使いました。この違いに、私は親近感を感じた後に、好奇心という感情が芽生えました。この違いについては後述します。

その前に、私がなぜこのマントラを唱えているかというと、私は現在仕事で目に見える成果が出ない時期にいます。だからこそ、「根を伸ばしていくこと」に注力しないと、簡単に成果がないことに自己嫌悪に陥ってしまいそうな不安があります。そして、その不安を解消するために、安易なことで自己満足感を得ようと荒ぶってしまう自分の感情を抑制するためにも唱えています。

私は今年の目標の大きなスローガンとして、「みえないものをそだてる」という言葉を掲げていました。それはまさに自己実現のための土台、つまり「根を伸ばすこと」なのでした。

なぜこのような言葉を唱えるようになったかといえばそれは過去の私の失敗に関連してきます。

私の失敗の経験

私の失敗談について書き始めると収拾がつかなくなるので手短にしますが、端的に言うと、「自分の力」と「やりたいこと」のギャップがありすぎたことが原因でした。「言うこと」と「やること(結果)」が伴わず、同僚に迷惑をかけてしまったということが結果的に起こってしまいました。

同僚からも人間的に距離を置かれ始め、そしてそのタイミングで第一子が生まれるということで、頭がパニック状態。「ああ、私は仕事と家庭なんて絶対両立できるはずがない…」 そう思い、心理カウンセリングに通ったり、タスク管理、ライフハックなどを学びながら、仕事をうまくこなす方法をいままで模索してきました。もう、4年前のことになります。

私はその時期にADHDグレーゾンであることが分かり、そのためにどうしたら良いかを模索することとなったのです。

困ることとしては、私は比較的面白いことをすることに気持ちが飛びやすく、その衝動に任せて行動してしまっては、結果的にその実行力と複数のプロジェクトをこなす器用さがなくて自滅することを繰り返していました。いろいろなことに手を出して、結局自分が本当にやらなければいけないことに集中できないなんてこともしょっちゅうでした。

「根を伸ばす」という言葉への出会い

やりたい!と思ったことを失敗することが続き、自信を失ってきました。そして同僚との関係性も崩れ、そして一児の父親となりました。その度に、自分の「やる気が足りないこと」について責めていたのですが、発想を切り替えて目の前のことから丁寧に取り組んで積み上げていこうと思うようになりました。毎日のタスク管理をしっかりして、まず目の前のことをしっかりこなすことに集中することにしたのです。

そのような地味なことに集中すると、同僚が成果を上げ始めていることを見ては焦ります。そんな時期に下記のサッカー元日本代表の中村俊輔選手の記事に出会いました。

そこで目を引いた箇所がこちらです。

大切にしている言葉がある。

「花が咲かないときは、根を伸ばせ」

耐えなければならない時期はやって来る。耐えて、もがいて、粘る。そのうえで自分の結論を下す。ジュビロ移籍の決断もそうだった。年齢との戦いも、また然り。耐えて、もがいて、粘って根を伸ばしていれば、たとえ小さくともきれいな花が咲くのだ、と。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1024/

サッカーの中村選手といえば長年日本を代表する有名なアスリートであったと同時に、様々な挫折を経験してきた方です。彼のうまくいかない時に考え方に心を大きく揺さぶられました。

うまくいかない時には焦ってはいけない。有言実行ができるようなしっかりとした基礎力をつけ、同僚にも迷惑をかけず、自分のやりたいことを長期的に実現できるようにしていこうと思えたのです。

「根を伸ばすこと」についてもうちょっと調べると、2000年シドニーオリンピック金メダリスト高橋尚子氏の座右の銘であったようです。この言葉は高校時代の陸上部の恩師からの言葉だったとか。

高橋尚子氏の言葉は、「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」とあり、中村俊輔選手との言葉の違いは最後の「大き花はが咲く」という点でしょうか。

高橋尚子氏の「大きな花が咲く」と、新庄剛志ビックボスの「夢はでっかく」は、「根を張る」ことの最終的な目的を指しています。響きとしてすごく良いし、10代や20代の若者にはとてもよい座右の銘になる言葉だと思います。しかし、失敗を繰り返してきたアラフォーの私には、大きな目標をいきなり立てる勇気はありません。中村選手の言葉にある、「耐えて、もがいて、粘って根を伸ばしていれば、たとえ小さくともきれいな花が咲くのだ」というより堅実な姿勢により共感します。だからこそ私は、毎朝の電車で、「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて力強い花が咲く。」という表現にしています。私は花の大きさを気にしないようにしています。私にとってはしっかりと根を張れば「すぐに枯れない力強い花」を咲かせることが優先事項だからです。

「根を伸ばすこと」と「根を太くすること」

新庄ビッグボス、中村俊輔選手、高橋尚子氏の言葉を比較して浮かび上がたのが、前述の「根を伸ばすこと」と「根を太くすること」です。この違いは何なのでしょうか。

「根を太くすること」は、私の印象では、「根を伸ばすこと」の次の段階であるように感じられます。つまりは、根があるものを、より太くする、ということです。そもそも、新庄ビッグボスの言葉は、球団のプロ野球選手に向けられた言葉であるのですから、選手たちに基礎力という根があるのは当然でしょう。それを新庄ビッグボスは、その基礎力をさらに強化せよと言っているのかなと感じられました。

では、私にとって「根を太くすること」とはどのような意味になるのだろうかと考えました。

それは今年の目標であった「みえないものをそだてる(根を伸ばす)」というしっかり仕事をできるようになることの「習慣化」をより強化させて、「当然化」していうことになるのかなと思いました。それが最終的に当たり前となり意識しなくなるまでにしていくことかもしれません。まだまだ日常の仕事で人に迷惑をかけることがあります。プロジェクトをやろうと思った時に、それに対する基礎知識がなくて戸惑うこともあります。当然のことを当然にでにるように、そしてプロジェクト遂行の基礎力を学んでいく環境を日々作っていくことが必要です。

まとめ―「根を太くすること」を来年の段階的な目標に―

今年の目標は、「根を伸ばすこと」であった私ですが、来年は、「根を太くすること」を目標に据えたいなと考えています。新庄ビックボスが言うような、「夢は大きく」という言葉も付け加えたいのですが、私にはもう少し我慢が必要です。そこにたどり着くには、下に整理した、第1から第4段階のステージを少しずつ上がっていくイメージを持っています。今年は第1段階をクリアしつつあるので、来年は第2段階に向かいます。そして願わくば、再来年は第3段階に向かっていければいいなと。

  • 第1段階:根を張ること

  • 第2段階:根を太くすること

  • 第3段階:上記を前提に目標を再設定

  • 第4段階:大きい夢(目標)を掲げる

皆さんにとってもこの記事が少しでも新年の目標設定の参考になりますように。良い年をお迎えください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?