今日はこれからイベントに新しく登場するシリーズ
こちらの「尾州ツイード」をご紹介したいと思います。

尾州とは、名古屋の隣向こう街で、愛知県一宮市を中心とした

世界三大毛織物（ウール）産地 であります。

世界三大毛織物産地は
①イギリスのハダースフィールド、
②イタリアのビエラ、
③日本の尾州
です。

こちらの愛知県一宮市を中心に、津島市、稲沢市、江南市、
岐阜県羽島市など、愛知県尾張西部エリアから岐阜県西濃エリアが
「尾州」と呼ばれて、国内のテキスタイルの８０％のシェアを占めています。

世界に誇れるこの毛織物産業が実は日本にあったなんて
恥ずかしながら何年か前まで知りませんでした。

世界中をバックパックや、学生、デザイナーとして
素材を探して歩き回っていた私は、
世界ばかりに注目して、世界のものを取り寄せ、
完全に日本のいいものを見落としておりました。。。。。。

そして、東京ではこんな華やかで、素敵な色で
楽しくって、可愛くて、いろんな糸で織られている
この素敵なツイードを見たことはありませんでした。
完全に知識不足。。。

そして、何年かこちらのツイード、生地屋さんに恋焦がれるも
なかなか機会がなく。。。
あるとき突然に機会は訪れました。

２０２１年秋に名古屋でのイベントがありました。
その際、お世話になったセレクトショップのオーナーに
一宮の話をすると、「一宮ってすぐそばですよ？？隣くらいなので
電車でも３０分で行けますよ？？」と。

え？！？！？！参ります！！！参ります！！
ずえええっっっっったいに参ります！！！！

と、イベントの出張に、一宮を組み込んだのでした。

お店は、かつての繊維協会ビルを改装して作られた
レトロな素敵なビル。

そして、中に入ると、、、
山々山、そしてまた山。たまに糸。
新しいのもヴィンテージもたくさん！！！！

生地にもヴィンテージが存在していたなんて、、、
そしてその技術たるや、、、
そうでしたよ、日本の技術力。
世界に誇れる技術力。
これですよね、これでしたこれでした。
と、廊下を歩きながら、既にブツブツ。。。

部屋に入って、新旧問わず
どれもこれもが美しくて、ひとつひとつ触っては、出しては、
眺めては、うっとり。ため息が出ちゃう。。。。

すべて一目惚れでした。
あれもこれもこれもあれも、、、、止まりません。。。

そして、もうひと方ご紹介いただいた
生地の専門家。。。
ここの駅からだいぶまだ離れているというので
駅まで迎えに来ていただき、、、
田んぼのど真ん中に、どかんとある毛織物の工場。
この方のアトリエがまた織物工場の古いビルの中にあって
生地の山。
棚には新しいのも古いのも生地がとにかくびっしり！！！
箱も山積み！！

もう廃業してしまった織物工場のサンプルや、
洋裁をしていたマダムのお宅から放出されたヴィンテージのツイード
店主が好きすぎてどうしても！！！と、工場と掛け合って作った反。
もう頭がパンクしそうなほどに美しいツイード。

中でも、サンプルを作る際に何種類もを
１ｍくらいで、試し織りして出来上がる
「マスサンプル」は、ほんの１メートルくらいの生地に
グラデーションに織り成す柄や、３０cm角で色違いだったり
通常販売される生地にはない、絶妙な楽しさ。
もちろん、ハギレサイズで私には手が出せないものも。。。

通常このようなサンプルは廃棄されてきたに違いない。
けれど、ここの店主は、いちはやくその素敵さに気がついて
工場から救い出してきてくださっていたのでした。
ありがとうございます！！！

よくよく聞けば、やはり難しい技術や、現段階での
テキスタイル業界の流れや、トレンドは
とってもとっても素晴らしいけど、高い素材というものの
受け皿が少なくなってきて、更には高齢化、
次の世代問題と、廃業する会社も少なくないとのこと。

どの業界にも言えることなのですが
日本の技術力が本当に絶滅危惧。。。。。

この技術を、素材を
次の世代に届けられなくていいわけがない。

ここへ来て、日本の素材に改めて注目したのは
そういう部分もあります。
私ができることはほんの少しでも、
こうして、商品を作り、noteに想いを載せておけば
どなたかの目に止まることもあるかも知れない。
そんな想いで今回のデザインは進んでいます。

そうして、あれもこれも、決められない私ですが
もうこうして悩んで悩んで、大きな袋３つになってしまったことは
内緒です（内緒になっていないけど、、、）

ホテルに戻って、とにかく早く見せたい！！
じゃじゃーん。（なにやってんだか？のクレームはお断りですが）
販売を手伝ってくれている私の右腕のユキさんも、
これには苦笑い＆絶叫でかわいいかわいいの連発。

苦笑いするけど、そうです、それを越えるかわいさが、、、
どれも一度選んだら、
引くに引けない魅力が、このツイードには隠れているのです。

去年もいくつか商品をイベントでご紹介はしていたのですが
インスタで説明するにはこの想いや、エピソードが伝わりきらない！！

ここへ来て、どうしても尾州ツイードの魅力を
改めて、皆様にお伝えしたくてこうしてnoteにしたためました。

少しでも、尾州ツイードをみなさまに知っていただけると幸いです。

では、２０２３年２月のイベントでお会いしましょう！！
イベントスケジュールはこちら↓↓↓↓
2023/2/7-14　伊勢丹１階 イセタンリーフ
2023/2/22-28　銀座三越１階 婦人雑貨