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-蜂蜜絞り- 秋の楽しみ。

稲刈りが終わると、季節の楽しみ、蜂蜜絞り。

すっかり朝晩は涼しくなって、周りの山々からは鹿の鳴き声が聞こえてきます。雄鹿が自分のナワバリを主張する「ラッティングコール」。

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雄鹿の初鳴きはこの辺だと例年9月中旬頃です。今年は9/18が鹿の初鳴きでした。昨年は15日で、その前が20日。鹿が鳴き始めると秋を感じますね。

...鹿の話ではなく、蜂蜜のお話でした。

例年、蜂蜜を絞るのは稲刈りの終わった10月の末頃です。ただし、その年の気候や植物の状況、蜂群の状態など様々な要因によって絞る時期は一概には言えませんので、あくまで目安です。今年は例年より暖かいこともあり、また熊蜂が襲来し始めた(スズメバチ/蜜蜂を襲っちゃいます)ので少し早めに絞りました。

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日本蜜蜂は大人しいので、滅多に刺されたりしませんが、熊蜂が居る時は注意して下さいね。

採蜜の方法は人によって色々と方法があります。(蜂うとの場合)まず、巣を軽く傾けて重さがあるか、蜂蜜が入ってるか確認します。可能であれば別の巣を繋げて、金槌などてトントン叩いて採蜜する間、蜜蜂をお引越しさせておきます。巣は何枚かの板状に分かれてますので、全てを獲るのではなく、数枚は残して、蜜蜂が冬を越すための食料にします。また、巣の下の方は幼虫の場所で、上の方が貯蜜(蜜を貯めている)場所なので、上の方をそーっとナイフなどで切り取って、蜂蜜を分けてもらいましょう。切り取った巣は漬物桶などに入れて持ち帰りましょう。蜜蜂さんありがとう。

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次は巣と蜂蜜を分離する作業です。これも人によって色々な方法がありますが、もっとも原始的な方法です。まず、大きなザルと漬物桶を準備して、ザルにはさらしを2重にして敷いておきます。そこに取ってきた巣を入れて、漬物桶の方に綺麗に精製された蜂蜜が溜まるようにします。巣の表面は蜜蝋で蓋をされた状態になっているので、ここを切り取れば蜜が垂れてきます。

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こんな感じ。量が多い時は、一度さらし無しで漉して、次にさらしを敷いて漉す、というふうに二段階に分けて漉すといいです。

二晩ほどすれば綺麗な蜜が下に溜まっていると思いますので、これを瓶などに小分けすれば完成です。

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蜂蜜を漉した後の巣は、後ほど蜜蝋をとるので置いておいて下さいね。

…ということで、今年も美味しい蜂蜜をおすそ分けして貰いました。

皆さんのところにも日本蜜蜂がやってきますように。

でわでわ、また何かつくったらこちらに投稿します。


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-蜂ウト- 日本蜜蜂の巣箱づくり。
-日本蜜蜂のハンドクリーム- 手荒れは編み物の敵。