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「児童発達支援事業者」の全社座談会への参加報告

こんばんは。今日も一日お疲れ様でした。
市議会議員となって一年とちょっとが経ち、また新たな分野への取り組みに挑戦していこうと思っています。前回の記事の続きにもなるのですが、分野は「児童発達支援事業


「児童発達支援事業」との出会い

昨年の暮に、母校(高校)の大同窓会があったのですが、そこでの同じテーブルで出会った方が、今回のテーマである「児童発達支援事業」の事業所運営をされている方でした。

そこからときがたち、一度打ち合わせをさせてもらった流れで、今回この方がされている「児童発達支援事業者」の全社座談会をされるということで、今回オブザーバー参加させてもらいました。

現在この事業者は、宇土以外の地区で数か所施設を運営されているのですが、この施設を希望する方が多いが、定員の関係で断っている状況らしく、それでは「宇土にも作ろう!」という計画があるみたいです。

少しの時間でしたが細かく現状を聞いてみると
・今受け入れている利用者の方も遠くからわざわざ通われている方も多く、保護者さんの負担も大きい
・児童発達支援の子どもたちの「特性」に応じた個別対応を行うためには、施設内に担当できる専門職の方を配属させている必要があり、「どこの施設でもよい」というわけではなく、やはり「希望」「マッチ」があるということ
・事業者の「質」の部分では、残念ながらかなりの差があること
などなどが分かりました。

「児童発達支援事業所」って市内にどれくらいあるの?

先日、市役所の職員の方にも現状をお伺いしてきたのですが、わが町宇土市にも、「児童発達支援事業」の施設はかなりあるということ。
調べてみると、

放課後等デイサービス・児童発達支援事業と、一括りになった結果となっていますが、宇土市内には11施設あるという結果がでてきました。
#放課後等デイサービスと、児童発達支援事業の違いについてはまた今後の勉強

施設の経営ってどうなっているの?

今回の社内座談会では、予想していなかったのですが職員の方々に「経営」についてのお話がありました。
私としては完全に知らなかったことなので、かなり学びになりました。

高齢者事業と同じく、こういった事業所では、基本的に
・利用者からの利用料(最大1割)
・補助が9割
という売上構造になっているそうです。逆に、事業者として得られるこのお金はこれだけ。

つまり
・「一人あたりの利用料」✕「利用者数」
が収入。そして利用料は国が定めているため事業者が勝手に利用料を上げるわけにはいかない、つまり利用者数を増やすことが経営を安定化するための方法法ということでした。

そして支出の部

https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/230310_No013.pdf

人件費の割合が高く、約7割程度に現在はなっているということ。残りから家賃を払ったり、物品を購入したりと。さらに社会全体として人件費や物価高騰もあり、、、

あるデータによると、児童発達支援事業所の約3割ほどが赤字経営となっているということでした。

#福祉事業とはいえ「経営センス」がとても問われる
#人材の確保も大変


ここで日本全体の状況を

そういった現状を聞き、日本全体の状況はどうなっているのかを調べてみました。

厚生労働省から、「児童発達支援・放課後等デイサービス の現状等について」という資料が出ていました。

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001023067.pdf

費用、月当たりの利用者、事業所数とも増加の一途。
子どもがどんどん減っている現状において、児童発達支援事業を必要としている子どもたちはどんどん増えている。

なんとも難しい社会になっているなと改めて感じました。
#その分しっかり事業所も増えている

なぜ、児童発達支援が必要とする子が増えているのか?

あくまでも聞いた話によるのですが、、、、
やはり「社会変化」が大きな要因となっているようで、

・外で遊ぶ場所がなくなってきている
・スマホの時間が増えている
・共働きによって、親との触れ合いの時間が減っている(いろんな人との関わる環境がない)

という、やはり「子どもの脳を刺激する」環境がなくなっていることが大きな要因ではないか?と話されていました。(もちろん、こういった要因に関しては科学的根拠が必要ですが、、、実際問題として確かになと思う部分があります)

福祉という面だけでなく、教育、都市計画、などなど、多面的に考えて、対応を行っていく必要がありそうです。


さいごに

今回は、「受け入れ側」の人たちの話を聞くことができました。この事業所では今後は、「保護者との座談会」も計画されているらしく、こちらへの参加もOKというお言葉を頂きました(ありがたや)

引き続き、「児童発達支援」について、議員としてやれることを模索していきたいと思います。

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