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【日本と違う?】ドイツで結婚式に出席した話

用意周到

先日、ドイツで知り合いの結婚式に出席してきました!実は日本以外で結婚式に出席することは初めてで、大体どのようなものかは聞いたことがありましたが、当日までドキドキ。

あまりちゃんとしたお呼ばれドレスも持っていなかったので、通販で割引になっていた長袖ワンショルダーのドレスを50ユーロほどで購入。

注:私はこんなにスタイル良くありません…笑

シューズもキレイめのものはブーツしか持っていなかったので、ヒールのサンダルを通販で購入しました。これも割引で送料込み20ユーロせず。どうせ年に1、2回しか使わないので、大変安上がりに済ませられて満足です^^

ヒールに慣れていないので1週間室内で履き続けて練習しました…

化粧は普段通り、髪型は何もせずでもいいかなと思っていたのですが、ちょっと重い印象だったので、ゴム一本だけ使ってハーフアップでくるりんぱ。滅多につけないネックレス(たまたま一時帰国の際に叔母からもらったのです…!)をつけて、ピアスは普段から小さめのフープピアスをつけているのですが、上品に見せたかったので金色ベースの少し揺れる感じのものに。普段おしゃれしないのですが、揃えるもの揃えればそこそこのスタイルにはなりました。

巻き肩治したい…

さて、実際に出席してみて、もちろん幸せ分けてもらったものの、「疲れたー!」というのが正直なところなのですが、結構日本の結婚式とは違う部分が印象的だったので、いくつか紹介します。

フラットシューズの女性がほとんど

なんと、ほとんどのゲスト(20、30代の若い女性も)がフラットサンダルかフラットパンプス、なんと、スニーカーを履いている人も複数いました。(新郎のお姉さんまで…!)

ヒールを履いている女性ゲストの方が少数派、しかも午前中の
市役所でのセレモニーが終わって午後から披露宴の会場へ移動するタイミングで履き替えた方も多く、最終的にヒールを履いていたのは私を含め3、4人でした…

日本ほどドレスコードに厳しくないことはわかっていましたが、私がこちらでは低身長なこともあり、さすがに正式な場ではヒールがいいかなと思っていたので慣れないものを頑張って履いていたのですが、もう数時間後にはつま先が激痛笑 絆創膏を貼っていたので靴擦れは免れましたが、いまだに筋肉痛が続いています…

一方、夕方のお酒を飲んでダンスしたりという時間になると、なんと新婦さんまでもが白いスニーカーに履き替えて (^^;) 明らかに、新婦さんよりもおしゃれをする必要などありませんよね。

実は出発前、「フラットシューズも持っていけば?」と言われていたのですが、「いやー、フラットシューズってスニーカーしか持ってないし、荷物が増えるからいいや」と思っていて、いやー、こればかりは少し後悔。笑 

お祝儀が自由

分かってはいましたが、お祝儀文化は日本(あるいはアジア諸国?)特有のものだなと改めて思いました。ただ、お金を包むこと自体は多く、今回、私もそうしました。

招待状に、ギフトに関する項目があり、「私たちはもう長年一緒に住んでいて、必要なものは全部持っています。いただけるならお金をいただけたらありがたいです」的なことが書いてあったので、ほとんどの人はその通りにしていたと思います。

ただ、お金を包むとはいえ、日本での結婚式のように、受付で渡すということはありません。披露宴の際、二階部分にフォトブースなど自由に出入りできるスペースがあったのですが、その中の一角にプレゼントを置くテーブルがありました。別に誰かが見張っているということもなく、誰もが任意のタイミングで適当に持ってきたプレゼントやカードをテーブルの上に置くというスタイルです。誰かの手を煩わせることも、何も持ってきていない人が気を悪くすることもなく、手軽でとてもいいなと思いました。

お車代はなし

私はオランダからドイツの移動なのでそこまでではありませんが、もっと遠方、飛行機で来たゲストもいました。日本であれば遠方から来たゲストには、新郎新婦が一部だけでも交通費を負担することが多いですが、今回出席した結婚式でも、話を聞く限りでも、こちらでは自己負担が原則なようです。

単純に、高い交通費を払ってでも来たい、新郎新婦を祝福したいと心から思う人は出席すればいいし、払えない、払いたくなければ欠席でよしという話なんですね。もちろん、近い関係性であれば残念な気持ちはあると思いますが、遠方なら仕方ないですし、日本でもお車代を大きなアテにして結婚式に出席する人はいませんよね。

トラブルにも動じない

披露宴が終わって、23:00に会場から市街地までバスが出る予定でした。が、時間になって皆が外で待っていても、バスが来る気配はなし。新郎さんが電話して確認したところ、なんとバス会社が忘れていたらしい。笑笑

結局、1時間くらい待ってやっとローカルのバスが来て無事に帰れたのですが、いや、一生に一回の結婚式でバスを忘れられるってどういうこと!?ゲストだけでなく、新郎新婦自身も、そのご家族もほぼ全員がそのバスで帰るために待っていたのに、パーティーも終わって会場も片付けが始まっているのに、寒い中待たされるなど、日本だったら絶対にクレーム返金騒ぎだよなあと思っていたのですが、なんと、誰一人として文句を言っていなかったのです!(心の中では私が1番不機嫌だったかも…^^;)

ドイツは基本的に公共機関の電車が遅延ばかりなので慣れているのもあると思うのですが、なんかこういうトラブルも寛容に受け流せるようなマインドを持っていた方が絶対に幸せだし、なんかいいなあと思いました。

日本の結婚式と同じだったのは…

ちなみに、日本の結婚式と同じだった部分もあります。例えば、「ゲストは白いドレスは着ない」というのは万国共通のようです。

どちらがいい、悪いという話ではない

私が海外に住んでいるので、どうしても海外文化に比重が置かれた見方になってしまう部分は大きいですが、前提として私は、どっちが正しくてどっちが間違っている、どっちかがどっちに合わせるべきだ、とは思っていません。世界は広くてたくさんの異なる文化があるのに、そのうちのどれか一つだけが正しいなんてあり得ないですよね。個人レベルで、心地よいと感じる文化を選んでそこに住めばいいと思うのです。

「日本もこうした方がいいんじゃないかな?」と意見レベルで感じることはあっても、実際に日本にいる人に対して強く推し進めることはしません。私自身も日本の結婚式に出るときはドレスコードもお祝儀も日本の常識に合わせて用意します。それが嫌なら欠席すれば良いと思います。

ただ、「違いを知ること」によってもたらされるのは、自分の生きやすい価値観が見つかるか、或いは自分の現在の価値観に対してより納得できるかのどちらかしかないと思うので、今回、こちらで結婚式に出席できたのは良い経験だったなと思います。

もし、私も今後結婚式を挙げることがあったら、できるだけシンプルにしたいなあと思いますが、できるかぎりゲストにリラックスして自由に楽しんでもらえるよう工夫したいです。(個人的には、私みたいな人と関わっていると疲れてしまう人が気軽に休めるIntrovert spaceを作りたい…笑)

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