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読書記録

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私が読んだ本の記録です。
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#恋愛

角田光代著『三月の招待状』

角田光代さんの作品は殆ど読んでいますが、その中でもこれは何度も読み返しています。 角田さんの作品は、長編小説やかなり重い内容のものも多いのですが、『三月の招待状』は、そこそこにライトで、かつ人間模様が面白いので、気軽に手に取りやすく、繰り返し読んでも飽きないので好きです。 主な登場人物は、大学時代からの仲間女3人と男2人と、その恋人たちなど。 こういう小説を読んでいると、「私はこのキャラに近い」とかよく考えたりするけれど、角田さんの作品は、それぞれのキャラひとりひとりに

林伸次著『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』

bar bossaの店主、林伸次さんの初めての小説が発売されました。 私は林さんが過去に出されたエッセイや、cakesの連載がずっと好きで、noteのマガジンも購読しています。 そんな林さんの小説も、やはり、私が好きだなあと思う林さんのおしゃれさや、バーという空間の不思議な非日常感や、ぐっとくる恋愛の切なさがたくさん詰まっていました。 入れ替わり、いろいろな人がバーを訪れて少しずつ語りだす恋愛と、その雰囲気にピッタリのカクテルやワインやウイスキーなどのお酒、そして音楽が

渡辺ペコ著『1122』

おすすめされて読みました。1巻だけとりあえず読んでみようと思ったけど、読みすすめていったら、結局一気に3巻までダウンロードしてしまいました。 セックスレスで、夫の不倫を公認する夫婦を中心に描かれる人間模様の漫画です。 人間の気持ちって、本当に複雑で、面倒で、哀しいなあとも思うけれど、 私自身が、10代、20代、30代前半、そして36歳になった今、それぞれの年代に読んでいたら、全然受け止め方が違うはずで、 ひとつ言えるのは、登場人物全員の気持ちが分かるなあって思える自分