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読書記録

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私が読んだ本の記録です。
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#本

花田菜々子著『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

著者の花田菜々子さんは、ヴレッジヴァンガードに12年勤め、店長も経験した後に、現在までもずっと本の販売に関わる仕事をされているとのこと。 花田さんは私の3つ上。中学時代からサブカルと本が大好きで、大学生の時、初めて下北沢のヴィレッジヴァンガードに行った時から、そこで売っているものや独特のポップさにとても惹かれ、ついには下北沢に住むようになったそう。 私も恐らくだいたい同じ時期に、下北のライブハウスに足繁く通い、ヴィレヴァンも好きだったので、あの頃同じ空気を感じていたんじゃ

幡野広志著『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』

カメラマンの幡野広志さんは、昨年34歳で、息子さんが1歳の時に多発性骨髄腫を発症。余命3年と診断されます。 恐らく、息子さんが大きくなるのを見届けられないであろう自分が、将来の息子さんの役に立つ言葉を残したいと、Twitterやブログで発信を始めます。 幡野さんは、以前狩猟をしていたことで、狩猟の是非の論争に巻き込まれたり、ガン治療にまつわる様々な勧誘を受けたり、心無い言葉をつきつけられながらも、ご自身の真っ直ぐな想いを発信し続け、瞬く間に大きな反響を呼びました。 私は

高橋源一郎著『お釈迦さま以外はみんなバカ』

今日は、高橋源一郎さんの『お釈迦さま以外はみんなバカ』という本について書こうと思います。 高橋源一郎さんは元々知っていたけれど、すごく好きになったのは、NHKラジオ第一の『すっぴん』でパーソナリティーを務めるようになってから。 私はこの時間帯のラジオは、すっぴんの前の番組から聞いていたけれど、『すっぴん』になってから大分内容が変わって、切り替え当時は、元々聴いていた人からのとまどいや、批判的メッセージも結構多かった気がします。 『すっぴん』は多分今年で6年目だと思うので