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宇宙童話 双子星からきた少年 Ⅴ



★◯感情はたましいの記憶◯★


 肉体に入るためにエネルギーはいったん重くなるんだよ。

そうすることで、たましいが経験できる領域が増えて、物質を体験することが可能になるんだ。



 僕たちの星でも感情を体験することが出来るんだ。


君たちの星でも、もちろんできるよね。僕たちの星よりも、いろいろな感情を経験できるはずだよ。


なぜ、感情を体験するんだろう?考えたことはある?


ちょっとむずかしい話になってしまうかもしれないけれど、感情の話はとても大切だから聞いてくれるかな?



 感情っていうのは、嬉しかったり、たのしかったり、悲しかったり、怒ってみたり……



心の動き、心の状態がいろいろな感情を生み出すよね。



 なぜだろう?



 嬉しいときは、きっと君に嬉しいできごとがあったんだよね。悲しくなるときは、悲しくなるきっかけがあったはず。


 誰かと話をしたときかな?

 むかしのことを思い出したときかな?



 感情ってね、記憶からくるんだ。


 たましいの記憶。


だから、すっかりたましいの記憶を忘れていても、何かきっかけがあると、たましいが思い出すんだ。


あのときと一緒だってね。



 嬉しい経験をすると、また同じような経験をしたときに感情に出るんだ「嬉しいっ!!」ってね。

悲しい経験をすると、また同じような経験をしたときに感情に出るんだ「悲しい……」という気持ちが。



 なぜだと思う?



 君たちは、たくさん転生して、いろいろな経験をしてきたから。その経験の中で、たくさんの感情が生まれた。



君が《たくさんの人生を歩んできた証》なんだ。




 たましいが成長していくとね、経験しなくても感情を理解できるようになる。


もう、どんなときに嬉しく思ったり、悲しくなったりするのか学んだから。


そこで、自分はどの感情でいるときが心地いいかがわかるんだ。



 君たちはつながり合うものだと話したよね。


ということは、君が心から嬉しいと思うことは、誰かにとっても嬉しいこと。


君が心から悲しいと思ったら、誰かにとっても悲しいこと。



だとしたら、君はどんな言葉を使うかな?

どんな表情で話す?

どんなことを意識して過ごすかな?



そうやって、気づいていくんだ。



 自分の行いは、誰かに必ず影響するっていうことを。



 それは、自分への影響と同じ。



 何度も言うけれど、それは宇宙へと響いていくんだ。



君が話す言葉が《創造の種》となって、君の宇宙を作り出す。



 だんだん思い出してきたかな?



 君は君の宇宙を創造していて、それは誰かの宇宙に必ず影響を与えているんだ。



 自分だけの宇宙ということはないってこと。


 何回も転生して経験しながら、自分の宇宙を広げていく。


たましいに戻るたびに、肉体にいたときに種まきした世界を感じながら、宇宙のバランスを学んでいくんだ。



 感情はバランスを学ぶための大切な経験。



 地球はかなりたくさんの感情を経験できるから、たましいは一気に成長できる可能性がある。



たましいにとってとても魅力的な星なんだ。


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