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チキンカツ

学生時代住んでいた最寄駅の近くに【390ラーメン】と書かれた看板のお店によく通っていた。
大学4年間、本当によく通っていたのに、【390ラーメン】のインパクトがデカすぎて店名は覚えていない。
…というよりも、当時から店名は知らなかった。

確かラーメンはアサリがベースのラーメンだったと思う。
そのラーメンが390円で食べられるというのだから、お金のなかった僕にとってはとてもありがたいお店だった。

学生時代は本当にお金がなかった。(卒業してからもだが…。)
埼玉の川越に住んでいたのだが、3連休以上の休みがあれば必ず新潟へ帰ってきていた。
新幹線に乗るお金などないので、学校が終わった日に深夜バスもしくは深夜特急に乗り、学校が始まる日の前日の深夜バスもしくは深夜特急に乗り、そのまま学校へ行くという、今思えば地獄のようなスケジュールで移動をしていた。

そこに全てのお金を注ぎ込むため、普段の生活費はほとんどなく、最初は自炊をしていたものの、最終的には自炊よりも夜8時以降のスーパーの半額惣菜の方が安いことを知り、80円の半額のコロッケが僕の主食だった。

3連休以上の休みは新潟へ帰ることが第一優先だったので、僕は日雇いの派遣会社へ登録し、時間があるときには仕事に入り、日払いで給料をもらっていた。

その給料をもらった日に必ず行くのが、あの【390ラーメン】だ。
目的はラーメンではない。
チキンカツ定食である。

当時、590円だったか690円くらいだった気がするのだが、ご飯は丼山盛りに入っていて、何よりチキンカツがめちゃくちゃデカかった。
一度食べてみて、そのチキンカツのデカさに惚れ、【390ラーメン】で僕がいつも頼むのは、決まってチキンカツ定食だった。
うまさなど関係なく、味など覚えていない。
あの当時は、デカけりゃ良かったのだ。

だからチキンカツはデカく作りたい。
厚さよりも広さ。
面積が重要だ。

僕とひかりと咲多のチキンカツ

材料
・鶏むね肉   1枚
・卵      1個
・薄力粉    卵と同じくらい
・パン粉    鶏むね肉1枚で使い切るくらい
・塩、こしょう 好みの味の濃さで

①鶏むね肉は包丁で削ぎながら薄く伸ばして塩、胡椒をする。
②ボールに卵をといて、薄力粉を入れよく混ぜる。
③鶏むね肉に②をつけ、その上からパン粉をつけて油で揚げる。
④低温でじっくり揚げて、肉に火が通り、いい色になったら出来上がり。

当時食べていたチキンカツはもも肉だったが、今回はむね肉にした。
何せダイエット中の身だ。
もも肉よりもむね肉の方が、ダイエットしている感が出る。

ダイエット中は、ダイエットしている感が重要だ。


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