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米づくりと生き様にふれた旅

3月18日からスタートしたシゴト旅は
明石→隠岐島と移動して、最後は大分県へ。

大分県へはシゴトというよりも
「こうなりたい」「こう在りたい」という人に会いに行った、が正しいかな。


和気さんとの出会い

農rockerとして活動されている和気優さん

2022年の冬至にご縁の杜で行われたイベントでLIVEをされた時にお会いしたのがはじめましてでした。

「大丈夫ですよ、俺、オーガニックですから。」って言葉にマジ痺れた!!


こんな風貌なのに(失礼w)この人ホンモノだ!ってすぐ射抜かれました。

声もだけど歌詞が響いたよね〜。
本氣で農や農業、そして自然と向き合っているから湧いてくる言葉だって感じたし
やっていることと自身の理想との矛盾を極力なくすことを本氣で臨んでいる人だってすぐわかりました。
それがすごくすごくかっこよくて
わたしもそうなりたい!!!って瞬発触発でした。


実はさ
自然と寄り添って生きるって、そんな簡単じゃないんだよね。
時にはいろんなことを犠牲にしてでもやることがある。
多くの葛藤や矛盾を抱えることも出てきます。
それでも自然と寄り添いながら矛盾のない生き方を目指し動き続ける。

その厳しさも、続けることの精神力・体力・氣力が容易じゃないことも分かるからこそ、すげぇ!!!!って感じたんですよね。

それでもやっぱりわたしは
自然に寄り添って生きて行きたいし
自然のあるがままの姿を受け取りたし届けたい。


実はここに
わたしの葛藤があります。

容易じゃないのが分かっているから
米づくりに手を出せないでいるんです。

自分のつくった米で心がほどけるおむすびを伝え渡したい。

ずっと思っていることです。

自然のまま、そのままがうつくしいと教えてくれる姿のままに育ったものを食したら、きっときっと私たちもそう在れると思うんですよ。

心がほどけるおむすびもそうありたい。


だけど、米づくりをやることの厳しさはよく分かっているつもりだし
さらには米づくりは規模が大事ということが分かっているから
やるとなればどれだけの労力がかかるかも容易に想像できる。
子ども達との暮らし、米のクオリティ、時間、場所・・・・

手をだすことをずっと躊躇していました。

「みんなでやればいいんじゃない?」という方もいらっしゃるけれど、最後にたとえひとりになってもケツふくつもりでいないと、自然相手に簡単に手を出したらあかんのよ。
それをわたしは身を持って感じている。

だから規模も大事な米づくり、大きな土地が関わる米づくり
氣軽に手を出せずにいました。

それでも。

「こんなふうに生きたい」と思える人と出会えたのなら
しかもその人が米をつくっているのなら
まずは通いででもその人のところで関わらせてもらえたら何か見えてくるかもしれない。

そう思いながら会いに伺いました。

大分県上臼杵駅


ステージでみた和気さんとガチ百姓の和気さん

ガチ百姓の和気さんは寡黙で淡々とやっていらっしゃいました。

雨でも風でも関係ない
宮沢賢治の世界そのもの


本当に淡々と。
今すべきことを淡々と。
宇宙を感じながら、大地と会話しながら、土と水を観察しながら・・・
黙々と淡々と。

ステージで見る和気さんとは違いました。

そしてこの日わたしも黙々とやらせて頂きました。
水路掃除を。

アオミドロとクレソンがわっしゃわしゃの水路に入って、スコップでひたすらすくいあげる作業を黙々とやりながら「わたしはどうしたんだ」って瞑想していました。

迷いがある時は単純作業に限る。
体動かすに限る。
(翌日ほどよい筋肉痛でしたw)

それで本当に考えたよね。
わたしは米づくりしたいんか?って。

和気さんの言葉

和気さんは自分の中の確信に基づいて米づくりをされていると感じました。

ビジョンを描いても
辿り着けなかったりするし。
でも設計図はあるわけで
そのプログラムを誰かが受け取って繋げばいいだけの話。
俺がいなくなってもいいんだよ。
俺が種を売っているのは、米をつくっているのはそういうことで
俺は諦めずさいごのさいごまでベストを尽くす。
それしかないと思う。

場所があるから米をつくった、のではなくて
米がつくりたくて今ここにいる。
伝えたいことがあって米をつくっている。

だからできるんだ、って思いました。

もちろん人によっては
そこに田んぼがあったからやる、という人もいると思うけど

和気さんの伝え方は
一般の農家さんの想像や想定を超えている。
(自分でつくった米を、ツアーしながら売るんだよ?!)

「確信」が和気さんの中にあるんだよね。

言葉にできないけど何かある。
「本質がそこにある」という確信は自分にしかないから
人にはその時説明できないけど
そのためにはどうするかっていうと
言葉じゃなくて
自分が実際にそれをやる。
やることによって輪郭を持ってくる。


そうやってやり続けてきた和気さん。
現在100箇所以上の場所でライブをされている。

もちろん元々ミュージシャンだったという背景もあるかもしれないけれど
100箇所ライブできる場所があるって
すごいことだとわたしは思う。
応援してくれる、サポートしてくれる人が、ファンが
それだけ全国にいるってことでしょう?
それがどれだけすごいことか
そしてわたしにとってどれだけ憧れることか。

誰もやっていないから
それをやっていって
フロンティアを形にしていく。
それがどうなるか
プロセスでは伝えられないけど
やっていく間に形になっていくわけだ。
それはひとつの信念でしかない。
これなんだ、というね。

おむすびもフロンティア。
和気さん、きっとそれを感じて言ってくださったんだと思います。
心がほどけるおむすびの可能性は無限。
米とおむすびの可能性は無限。

だからこそ
おこめを作りたくなっちゃう。

本当にそれが好きじゃないとできない。
百姓やったら
1日全部百姓。
その覚悟はあるか?
氣力、精神力、体力が、あるか?

わたしの躍起になっている心を察したかのように
言ってくださいました。
家族を大事にしている和気さんだからこそ
言ってくださった言葉だと思います。

子どもとの時間を裂いてでもやるのは本当か?
米づくりをしたい、を今優先させることは本当か?
おむすびを伝え渡すことと米づくりの両方、そして大事なものを大事にすること、これを全て叶えられるだけの時間と氣力があるか?

お米をつくることがわたしの「やること」なのか?

やりたいこととやること

わたしがおむすびを伝え渡すことを
生涯やっていこうと思った原点は

子ども達に
自分で自分を元氣にできる力が
あなたにはあるんだよ

を伝えてから死のうと思ったからでした。
ひすいこたろうさんの「あした死ぬかもよ?」を読んで)

長男5歳、次男3歳

お米を炊いて
自分のためにおむすびをむすぶ。

本当においしいと思えるおむすびをむすぶ。
自分のために。

それが「自分で自分を元氣にできる」ってことだと思った。
それができたら
いのちを生きていける。
大丈夫。
と思ったんです。


その思いは今でも変わらない。


わたしが
わたしであるまま
子ども達にできることは
そのまま全世界の人たちにできることであり、したいこと。

それが
おむすびをむすぶこと。伝え渡すこと。

3・11のようなことがあった時
わたしには何ができるか、って考えたら
おいしいお米たくさん炊いて
おむすびむすんで配ること

そう思ったんです。


元氣のない友達から連絡きたら
「おむすび食べにおいで」
「おむすびむすびにいくよ」
それがわたしの唯一できること。

そのおむすびには
より自分を生きる力を呼び覚ます力がある。

それは理屈じゃなくて
まさに信念。

そういうおむすびなんだ、って決めて
7年続けてきました。

絶対こうなんだ、が出来上がって
周りの人々は”すげえじゃん”となる。
その間は
こーじゃねぇ、あーじゃねぇ言われるし
時間取られるし
なんだコイツって思われるかもしれないけど
出来上がって
「あー、こういうことんなんだ」ってはじめて伝わる。
そこへの道は当事者しか見えてない。
それをいちいちその時その時(プロセスの最中に)周りに説明してたらモチベーション下がるでしょ。
節目節目に形にしていくことは大事だけどな。

そして
「俺のやってることもまだプロセスなんだよ」と付け加えていらっしゃいました。

そう。
きっとわたしもプロセスなんだ。

節目には立ったけど。


これからのこと


節目に立っている今、今までと違う感覚ももてるようになりました。
それは「おいしい」を支えてくれているのは地球なんだ、ということ。

こんなに素晴らしいもの(おいしいもの)を
地球は私たちに無償で与えてくれてる、ってすごく感じるんです。

自然は与える相手を選んだりしないでしょう?
みなに平等に与えてくれている。
(それを手にするかは受け取る側が勝手に決めている)
それってまさに無償の愛でさ。

地球からの無償の愛を受け取ることは
自分を満たすことの最たる例だとわたしは思っています。

だから「おいしい」って感覚は
めっちゃ愛に溢れるししあわせになる。

次男よ、ありがとう。


地球、大地は
こんなにも愛を与えてくれている。
その愛の象徴のひとつが「食材」なんじゃないかな。

私たちはそれを
まっすぐ受け取ったらいいんじゃないか。
それが大地が、地球が、宇宙が喜ぶことなんじゃないか。


だから自然栽培に共感するし(そもそも育たない場所で育たないものを無理に育てるのはおかしい)
身土不二の考え方(人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にある)が腑に落ちるんですよ。


おむすびや
ままにやを通して

地球からの愛を届けて
みんなをしあわせにすることを
より自分を生きる力を呼び覚ますことをしていこう。

お米をつくることにこだわるのではなくて
宇宙視点に立って
地球からの愛を受け取りそれで満たされながらみんなにも渡していく、
その思いを真ん中に動いていこう。

今はそう思っています。

愛に溢れていて涙が出てくる


わたしが躍起になって「米作りしたい!」と騒いでいても仕方ないのだよね。笑
お百姓さんは
宇宙に選ばれた人なんだと和気さんを見ていて感じました。
(農家じゃなくて百姓ね)

もしわたしが選ばれたら
ある日神様がポンっと目の前に田んぼを差し出してくれるかもしれないし!笑


それでも
今回和気さんに
縄文米イセヒカリの種を譲って頂くことができました。

縄文米イセヒカリの種

そしてその種を
千葉県の志ある農家さんにお渡しし
つくって頂けることになりました!

種には、育てた人と環境をプログラムする能力があります。
つまり「種」はメッセージのデータバンクなのです。
そしてその種が誰かの手に渡り、受け継がれていく。
新たな場所で和気優の縄文米は生き続けることになる。
素晴らしき種のリレーの始まりです。
米は種です。
我々は種を食べて生き続けてきました。
その種がどんなメッセージを持っているか?
大事なことなのです。

和気優の縄文米物語

和気さんのDNA
わたしの信念
そして千葉の農家さんの情熱
このコラボレーションのイセヒカリは
当然、多くの人の「より自分を生きる力」を呼び覚まします。

本当のことを丁寧に繋いで広げていく。
今のわたしができることでそれをやっていく。

和気さんとたくさんたくさんお話しをさせて頂きました。
すごく沁みたし響きました。
まっすぐ丁寧に伝えてくださったこと、心から感謝しています。

おむすび娘、臼杵参上!


最後に。
わたしが和気さんの歌の中で今一番好きな歌がこちら

愛の稲束

息子のくうちゃんとのセッション❤︎
しかも田んぼで!
最高!!

和気さんのお米、お酒、酒粕などなど
こちらからチェケラ
>>
AGRI DEPARTMENT YOU WAKI STORE

Waki You Tube >> こちら

さあ!最善を尽くすのみ!

今のあなたのために。あなたの次世代のために。採種や栽培、堆肥づくりに必要な資材を買ったり、本当に心地よい環境にするために使わせて頂きます! 応援ありがとうございます♡感謝します☺︎