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青水無月の頃 〜6月が私にとってちょっぴり特別な理由〜


「水無月」。
わたしにとって6月になくてはならないもの。

とんと昔は平安時代。
暑い夏に涼むにも、当時氷は貴重品でした。
そこで代わりに、氷を模したこの「水無月」を暑気払いとして食べるようになったそうです。
上に乗っている小豆には、厄除けの意味があると言われています。

マメ=「魔滅」の意味もあるそう

我が家は、北海道ではお馴染みのお菓子屋さん「六花亭」さんの4つ入りの水無月をいただきます。

六花亭さんでは「季節のお菓子」といって月替わりのお菓子があり、6月のお菓子の一つがこの水無月。

横浜に住んでいた頃は近所で購入できるお店が見つけられませんでしたが、移住してからは近くで購入できるようになったことが嬉しかったな。
お味もですが、お値段も優しいのですよ。

お気に入りの和食器でいただくのが楽しみの1つ。

毎年6月30日には各地の寺社で「夏越の大祓」もあり、その年前半の厄や災いを落とし、これから半年の無病息災を祈願します。

ちょうどこの時期、境内からは沢山の風鈴が涼やかに飾られて、ちりちりちりちりと鳴り響く音色を楽しめます。

近年人気のようでSNSなどでよく目にするようになった花手水。

数年前、京都を旅した時に訪ねたお寺さんの手水舎には、紫陽花と梔子の花が生けられていてとても印象的でした。
その頃はまだ花手水はそこまで話題になっていなかったと思います。

こちらは2年前に撮影した花手水、俯瞰で眺めるとまたアートな感じ。

6月も半ばを過ぎると、葉っぱの下で咲く姿がとても控え目な姫沙羅の花。
夏椿よりも花が小さく、よ〜く見ないと分からないくらいなのですが、散る時は一輪ごとぽとりと落ちているので、それで咲いていたことに気付くこともあります。
落ちたらすぐに花びらが茶色くなってきてしまうのですが、なんだかもったいないのでガラスの花器に浮かべて可愛らしい姿を束の間楽しみます。

今年はというと昨日まで確認できなかったのに、今朝窓を開けて目を凝らしてみたら三輪ほど咲いていました。

昨年書いたこちらのnoteの写真に使っていました。
月並みですが、一年は本当にあっという間。

庭を埋め尽くす勢いのどくだみも飾るとお淑やか
昔は実家でどくだみ茶を作って飲んだものです

雨の日が続くと湿度と肌寒さを感じてエアコンをどう設定していいのやら…なんて、そんなことに戸惑う月ではありますが、こうして季節を感じることができる月。1年の中でも、私にとって特別であることは間違いありません。

今日は夏至。
20時近くまで西の空が明るくて、北欧みたい…なんて密かに思ったりする今日この頃ですが、また冬至に向かって米粒一つずつ昼間の時間が短くなっていきます。

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