駄文#26 熱にうなされて
こんにちは、抽斗の釘です。
インフルエンザに罹り、ここ数日寝ておりました。
今年は流行、とは聞いていたものの、季節はまだまだ秋口。
予防接種の予定すら立てていない無防備な状態。完全に油断しておりました。
ここ数年のコロナ禍もあって、インフルエンザに罹るのはもう5、6年ぶりのことです。
まず思うことは加齢によって年々風邪の類がしんどくなるということ。
10代20代ではむしろ学校を休めてラッキーだったり、仕事休めて助かったという気持ちが強かったのですが、しかし30代の風邪は最後までつらく、またその後の復帰までも時間がかかります。
今回はタミフルを飲んでも38度以上の熱が丸4日続きました。
一週間がしっかりと潰れ、現状復帰まで数えるとどれだけかかるの?
とため息がでてしまいます。
私はもともと食い意地が強い方というか、病気は食って治す、という意識が父譲りで強く、風邪などひいた日には日頃よりも無闇にカロリーをとってしまいがちなのですが。
今回、初めて「食べたくない」というつらさを覚えました。
しかし薬を飲まなくてはそのつらさからも解放されません。
そのため飲用ゼリーだけを飲み切り、タミフルを服用。
これで大丈夫、とたかをくくっていたのもつかの間、初めて経験するような腹の悪心を感じました。
それからです。
天井の木目が女の列に見えたり、
目の端で閃光がきらきらと走ったり、
眠りに落ちる瞬間の度に体を揺さぶられたり、
高熱なのか副作用なのか。
今までにはない体験が目まぐるしく起こり、
眠気、揺さぶり、夢うつつ、眠け、ゆさぶり、ゆめうつつ……
といったぐあいで眠るのも簡単にできない状態でした。
解決方法はありませんので、とりあえず我慢せずにすっきり吐いてしまって、あとは布団に丸くなるだけです。
真冬用の毛布にもぐりこみ、氷を体で温めるような、暑いのか寒いのか分からない状態でした。
横になり続けているので腰や首が痛く、頭痛、眼痛も起こります。
いつ寝たのか、何時に起きたのか、時間はずっと夕方のようで、天気はずっと曇りのようでした。
さすがに4日も寝れば徐々につらさも減っていき、発熱から6日目で平熱に落ち着きました。
さて、やっと正気になって片付けなどしてみると、
残ったのは作業を中断しているという現実だけ。
これまで根詰めて少し長い物を書いていたため、一度その緊張が途切れてしまった感じがしております。
が、それはそれで仕方ないことでしょう。
あまり続かない集中を無理につなげて来た結果です。
そのため、ここからはきりきりと考えるのをやめ、
なめらかな表面をなぞるように、肩の力を抜いて作業を進めていきたいと思います。
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