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GPT:商品の『声』

気になる商品の意見を全力で出す!、GPTを作成しました。

商品企画は、顧客や状況の理解がとても重要です。
理解するためのソースのひとつに声(意見)がありますが、良質な声を幅広く獲得するのは容易ではありません。

LLMの利用により獲得できる声の幅はまちがいなく拡がります。
ただ、求めた質感の意見がいつでも得られるわけではないと思います。このGPTは求めた質感で、商品に関する声(意見)を全力で出すことを意識したものです。




はじめに


このGPTは、前回記事で触れた「意見形成・分析の総合フレームワーク」をプロンプトに組み込んだ・・・ものです。
B2B商品をイメージしたプロンプトですが、まぁB2C商品でも問題ないでしょう。


以下は、ユーザーが指定した商品の意見を生成するための基本的なシーケンス図です。

ポイントは、システムに「意見形成・分析の総合フレームワーク」を持たせたことです。

以下は「意見形成・分析の総合フレームワーク」をシーケンス図です。

このフレームワークで意見を生成する上で考慮すべき要素や関連を定義しています。
プロンプトにこのフレームワークを組み込むことで、フレームワークの定義、一貫性と論理的流れに沿って生成された意見がユーザーストーリー(施工・調整・使用・メンテ)毎に提供されます。

また、意見を広く問うとマジョリティな傾向になりますので、一発で狙うのではなく、(上記のプロセスで)得たい質感を維持したまま、問う範囲を絞って意見の具体化を図るようにしました。
具体的には以下のオプションを設け、オプションに指定した側面で深掘りした意見が生成できるようにしています。

  • 具体的なお困りごとや不満

  • 各ユーザーストーリにおいて必要なタスク

  • 具体的な状況や制約

  • 利用されるシステムへの具体的な影響

  • 対象者が重視すること、これにうまく対処できない時にとる選択・行動


上記のフレームワークは、対象者がもつ商品に対する「意見」の区分及び内容を左右する要素で構成した広義の概念定義。この広い概念定義から質の高い具体的な「意見」を得るために、例えば “施工時”+“具体的な状況や制約”などの変数を与え、変数で制限した範囲で意見を生成しています。
変数で制限した範囲では「意見」の可能性を最大限に拡げたほうがよいので、Tree of Thoughts, Lateral Thinkingなどの複数の思考メソッドや暗黙の推論をプロンプトに実装しています。(フレームワークの定義内で振る舞わせ、かつ制限した範囲は意見想定を最大化させる。これによって質感維持したまま意見のバラエティと具体化を図ることを意図しています)

繰り返しとなりますが、
意見を質感を定義したフレームワークという大きな器の範囲を徐々に絞って、絞った範囲では想定を最大限に拡げる。。。すこし複雑に感じられるかもしれませんが、インタラクションは、商品名をインプットした後は、「次」でユーザーストーリーを進める、「→」でオプションの選択肢 ➡︎ 選択肢番号を入力するだけなのでシンプルです。


何ができる?


私はあなたの商品やサービスに関する深い洞察を提供するためにここにいます🌟。私たちが一緒に探求できる内容は多岐にわたります。例えば:

1️⃣ 具体的なお困りごとや不満の探索🔍: ある商品に対するユーザーの不満や改善点を特定し、より良いユーザー体験を構築するための洞察を提供します。

2️⃣ タスクの特定と分析📝: ユーザーストーリーに基づいて、特定のタスクや活動がどのように実行される必要があるかを検討します。これには、商品の設置、調整、または利用開始時の詳細な手順が含まれます。

3️⃣ 状況や制約に基づく意見の提供🚧: 実際の使用環境や技術的、物理的制約を考慮した意見を形成し、現実的なソリューションを提案します。

4️⃣ システム内機能の分析🌐: 商品がエコシステム内でどのように機能し、他の製品やサービスとどのように連携するかに焦点を当て、シームレスな統合や相互運用性についての提案を行います。

5️⃣ 対象者の重視点に焦点を当てた意見💡: ユーザーや顧客が何を最も価値あると感じ、どのような選択や行動を取るかを理解し、そのニーズに対応するための洞察を提供します。

商品やサービスに対する深い理解と具体的な改善提案を通じて、より良いユーザー体験の創出を目指します🚀。私たちの旅は共同での発見と成長の機会です。どんな質問やリクエストにも対応しますので、お気軽にお問い合わせください😉💖。


実行例

商品:ビデオドアインターフォン

最後に


商品の性質によっては「意見」を生成するために考慮すべき情報をLLMが十分に保持していない可能性があるかもしれません。
これを考慮し、ステップバッククエスチョンをユーザーに示して追加情報をインプットするオプションを追加しました。(実行例は当オプション実装前の内容となっています)

  • 意見の質の向上を図るため、この商品に関する固有の追加情報をインプットする。

このオプションを選択すると、意見の質を向上させるために必要十分な情報を確認する質問(ステップバッククエスチョン)がユーザーに示されます。
ここではChatGPTが「意見形成・分析の総合フレームワーク」の観点から意見の質を向上させるための側面をフレキシブルに対応してくれることを期待し、「製品の使用目的、特定の機能や性能に対する期待、既存の課題や問題点、使用環境や条件など」とだけ定義しています。


たかが意見、されど意見・・・です。


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