GPT：Inovative Product Design 〜プロダクトをデザインしよう！〜
はじめに
イノベーティブなプロダクトデザインの検討をガイドするGPTを作成することにしました。
プロダクトで実現したいことに対して、解決アプローチを探る際、自らのバイアスを壊すような… 日頃は想定しないぶっ飛んだものも含め、可能性を自由にひろげたいというのが動機です。
ChatGPTに実現したいことを単純にぶつけただけでは、垂直思考で導き出されたマジョリティ傾向の回答が生成されますので、次節以降のアプローチをとりました。
記事の最後はGPT実行例です。
1．ゴールから逆算
現在 以下のUdemy講座を受講しています。
このUdemyの構想力、説得力、網羅範囲はヤバいです。これまで見たChatGPT講座の中で群を抜いています。
この講座で、まずは全体タスクの計画立て… 関連する変数を明らかにして中間結果に注意を払うと精度がよくなる「Plan and Solve + prompting」が紹介されていました。
ステップバイステップは下位からよりも上位から、個→全体ではなく全体→個、ビジョンやゴールから考えることの重要性にあらためて気づかされました。
イノベーティブなプロダクトデザインの検討は、計画履行的ではなく探索的プロセスのため同じアプローチは取れませんが、結果や目標を定めた後、その達成に必要な手段やプロセスを、ユーザーのフィードバックを積極的に取り入れて調整を加えてながら逆算していくようなアプローチとしました。
このプロジェクトの出発点は、ユーザーのアイデアやビジョンです。固定化された機能性とデザイン要求はありません。
思考の幅を広げ、探索とフィードバックを繰り返し、ユーザーのビジョンを実現する製品の創出をアシストするものになれば。。。という思いです。
2．垂直思考 + 〇〇思考 の連続実行
イノベーティブなアイデアは、垂直思考だけで導くのはむつかしい。
ただ、別の思考を適用するだけでよいかどうかはわからない。
例えば、水平思考を適用する場合、水平思考だけを実行した時よりも垂直思考を行なって水平思考を実行した時のほうが感覚的によい。
この感覚をChatGPTにぶつけてみると、以下の回答。
垂直思考後の水平思考：
垂直思考により、問題やテーマに関する深い理解と明確な枠組みを構築した後に水平思考を取り入れることで、その枠組み内で創造的な飛躍を促すことができます。これにより、基盤となる論理的な考察を保ちつつも、新たな視点や解決策を探求することが可能になります。
垂直思考後のアナロジー思考：
アナロジー思考は、異なる分野や事例間の類似性を見出し、それを問題解決に応用する手法です。垂直思考によって問題の核心を理解した後にアナロジー思考を用いることで、より適切な比較対象を選択し、その洞察を元にした新しいアイデアを生成することができます。
これも全体→個といえます。
これも適切な場面で適用することにしました。
3．著名な思想家（Idea Generation Agent）の力を借りる
プロダクトデザイン検討するチームメンバーとして、著名な思想家の力も借りることにしました。
より視点を広げることを期待してのことです。
彼らに期待する役割は、求められるタイミングでインスピレーションを提供してくれる… ことを想定しました。
以下は、作成した「Idea Generation Agent（アイデア生成エージェント）」のChatGPTによる説明です。
この図では、「Idea Generation Agent」の中心的な役割とその関連要素を視覚化しています。主な要素とその関連性は以下の通りです：
Inspiration from Thinkers（思想家からのインスピレーション）:
アイデア生成エージェントは、Steve Jobs, Edward de Bono, Albert Einsteinなどの著名な思想家からのインスピレーションを提供します。これらの人物の革新的な思考法やアイデアが、ユーザーに新しい視点や創造的なアイデアをもたらします。
Creative Insights（創造的な洞察）:
エージェントは、「Innovative Ideas（革新的なアイデア）」と「Problem Solving（問題解決）」に関する創造的な洞察を提供します。これにより、ユーザーが直面する課題に対して、新しい解決策やアプローチを見出すことができます。
Feedback Integration（フィードバックの統合）:
「User Feedback（ユーザーフィードバック）」と「Refined Ideas（洗練されたアイデア）」を通じて、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、アイデアを洗練させます。このプロセスは、アイデアがユーザーのニーズにより適切に応えることを保証し、最終的な提案の質を向上させます。
図は、これらの要素がどのように相互に関連し合っているかを示しています。中心にある「Idea Generation Agent」が、外側に配置された各要素に影響を与え、そこからさらに細分化されたサブ要素へとつながっていきます。
「Idea Generation Agent」の役割は、あくまでインスピレーションの提供です。
全体シーケンスにおける「Idea Generation Agent」の位置付けは次章で述べます。
シーケンスの最終確認
以下はGPT全体のシーケンスです。
このシーケンス図は、ユーザー、アイデア生成エージェント、クリエイティブチームの間で行われる一連のステップを表しています。以下は各ステップの概要です：
Select Theme (テーマ選択): ユーザーは製品に関する基本テーマを選択します。
Check-In: クリエイティブチームはユーザーに確認を求め、続けてよいかを尋ねます。
Present Vision Proposals (ビジョン提案の提示): クリエイティブチームはビジョン提案をユーザーに提示します。
Offer Inspiration (インスピレーションの提供): アイデア生成エージェントがユーザーにインスピレーションを提供します。
Feedback on Vision Proposals (ビジョン提案に対するフィードバック): ユーザーは提案に対してフィードバックを提供します。
Check-In: クリエイティブチームは再びユーザーに確認を行います。
Functionality and Design Consideration (機能性とデザインの検討): クリエイティブチームは機能性とデザインについての考慮事項を提示します。
Provide Creative Insight (創造的な洞察の提供): アイデア生成エージェントが創造的な洞察を提供します。
Finalize Vision (ビジョンの最終決定): ユーザーはビジョンを最終決定します。
Check-In: クリエイティブチームは、計画がユーザーのビジョンに沿っているかを確認します。
Execution and Review (実行とレビュー): デザインプランに従って製品を作成し、完成後にユーザーとレビューを行います。
Final Feedback (最終フィードバック): ユーザーは完成した製品に対して最終的なフィードバックを提供します。
Final Product Generation (最終製品の生成): クリエイティブチームは最終製品を生成します。
Confirm Satisfaction (満足度の確認): ユーザーは製品に対する満足度を確認します。
この図は、製品デザインのプロセスにおける各ステップでの役割と相互作用を示しており、プロジェクトが順調に進行していることを確認するために繰り返される「Check-In」の段階を強調しています。
追加要素や「Idea Generation Agent」連携によって混乱や弊害はない？エージェントの利用場面は適切？などを確認し、シーケンスを確定しました。
各場面ではフィードバックが繰り返されますので、マイルストン毎にCheck-Inのポイントを設けてマイルストン達成を確認しています。
実行例
以下は「太陽パネルケーブルの盗難の防止、抑止」をテーマにした実行例です。
他のアイデアイメージ例
最後に
太陽光パネルケーブル盗難防止テーマでは、以下のような変わり種が挙がりました。
エネルギー生成ロックシステム
このシステムの核心は、ケーブルが不正にアクセスされた場合に、軽度の電気ショックを生成し、盗難者を抑止することにあります。この電気ショックは人体には無害でありながら、盗難者には十分な威嚇効果を与えます。
デコイケーブルシステム
このシステムは、実際のケーブルと見た目が似ているが機能しないデコイ（囮）のケーブルを使用して、盗難者を欺くことを目的としています。
主なアイデアは、盗難者が真の太陽パネルケーブルにアクセスする前に、偽のケーブルに気を取られることで時間を稼ぎ、盗難を防止することにあります。このアプローチにより、盗難者を混乱させ、盗難の試みを諦めさせるか、セキュリティシステムが反応して対応するための貴重な時間を確保することができます。
おもしろいですね😁。予想外が出現するだけで楽しめます。
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