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役割分担

私の店のサービスの一つに「移動販売」があります。軽のバンに店の商品である食料品を積んで週に二日、家内と二人で、お得意さんのご自宅や近くまでお伺いして、商品を手にとって見て頂き、お買上げいただくというものです。
商品は、野菜・果物、パン、お菓子、お豆腐類、お漬物、乾物類、冷凍食品、佃煮類など少量ずつですが、できるだけ品数を多くしています。

私たち二人の役割分担は、家内と店番担当の妹が、出発までに積み込み用の
段ボール箱に商品を詰め込み、私が出発時間に時間に合わせて車に積み込みます。準備完了で出発。車の運転は私の役割です。家内は私の運転の監視役です。
目的地であるお客様のお宅なり近くまで来たら、安全を確保して駐車し、お客様のお宅にお声がけして、車まで来て頂きます。これは、殆ど家内がします。私はその間にドアを開けたり、商品の入った箱のふたを開けおいたりします。
お客様が車まで来られたら、選ばれた商品を店のかごに入れて、計算の準備をします。この時、お客様から美味しい食べ方や調理方法などのお問合せがあります。これは、さすがに私では無理です。家内の独壇場です。

代金の計算も家内の分担です。積んである商品には殆ど全部に値札が付いているので、計算そのものは、私でもできるのですが、何しろ愚図なもので、お客様がイライラしているのが如実にわかり、商売の妨げになるので、私は手を出しません。袋詰めも同様です。

高齢の方には、荷物を持って、ご自宅まで戻られるのに苦労される場合があるので、こんな時は私が荷物運びをします。

お客様の殆どが女性ですので、お買い物の後に「おしゃべり」を楽しまれます。家内も嫌いじゃない方なので、奥様方との井戸端会議にとても花が咲きます。
私には付いていくことができませんので、しばしの間する事がありません。
荷物箱の蓋をしめたりして、時間を稼ぎますが、どんなに急いでいても、これまで一度も、次をせかすようなこと事は言ったことがありません。この我慢が、実は、女性相手の商売のコツです。家内も同様ですが、女の方には
井戸端会議が一番のストレス解消方法だと聞いた事があります。わずかな時間で、ストレスを解消して頂いて、スッキリとした気分になって貰えたら、こんないいことはありません。商売繁昌にも繋がります。

店に戻ったら、車から荷物を下ろすのは主に私です。

ですが、こうして、改めて家内との仕事の分担を書き出してみると、私の方が圧倒的に少ない気がします。あっ、余計なことを書いてしまいました。見なかったことにしてください。終わります。


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