見出し画像

地理の勉強方法

教員になったら一番聞かれそうなのが

「地理ってどうやって勉強したらいいんですか?」

という質問かもしれない。

変な話だが、私自身、受験地理にそんなに苦労したことがない。

自分の中では生活空間そのものが何らかの地理的事象によって構成されていると早い時期に気づいていたので、あまり”勉強”という枠組みで捉えたことがなかった。買い物する時は商品の生産地とか、お店の立地とか色々と考えを浮かべていた変人だった。

だから勉強だと思わなければいい。

…来年から教員になるのに良くないですね。

まぁ強いて特別なことをやったというならば

センターの過去問を解きまくった

ことかなと思う。

センターの問題は、知識を直接問うというよりもデータや統計を読み取って傾向を分析する力が問われている。

なので教科書の内容をゴリゴリ暗記するよりも、ざっくりと知識同士の関連性を見出していくほうが効率的なのかもしれない。

例えばフランスを例にすると、

ワインがよく飲まれている→ブドウの生産量が多い→なぜ生産できるのか→Cs気候が分布している→どんな地域で生産しているのか→パリ盆地南部に分布する日当たりの良いケスタの傾斜部で生産している…

といった具合に。

この例だと、最初に必要な知識は

「フランスではワインがよく飲まれている」

という知識だけだ。そこから、なぜ・どんな地域で、などの疑問を作っていくことで系統地理・地誌の枠組みなしに関連性を見出すことができるような気がする。

そうやっていくうちに知識が頭の中でネットワーク化していき、問題演習を繰り返すことで徐々に分析力の精度が上がっていくというメカニズムなのかなと思う。

こういう学習方法はどちらかというと数学の勉強方法に近いのかもしれない。数学だと公式を丸暗記しても、それが”なぜ・どのようにして”成り立つのか分からないと新しい問題は解けないしね。

そうなると地理も数学も考え方の骨組みを理解していないと解けない科目なのかもしれない。

地理に限って言うと

とにかく世の中のことに興味を持とう

ということかな。情報媒体は本や新書、ヤフーニュースや新聞でも何でもいいので

この国・地域は、こういうモノがあるんだ!

というレベルの認識を持てばいいと思う。これが先述の例の「フランスではワインがよく飲まれている」に当たる最初に必要な知識になる。とりあえずその情報だけ仕入れたら、あとはひたすら問題を解こう。

情報収集→問題演習→解説を読む

の無限ループで7割くらいは得点できるようになるのかなと思う。

とにかく教科書の内容よりも

日常生活の地理的事象にいかに気付けるか

が地理を勉強する上では大事だと思う。

なので冒頭の質問に対しては

「君の生活習慣を見直してみたら?」

としか答えようがないのかなぁ…

こういう質問に他の先生がどうやって返答しているのか知りたい。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?