「一日一仏」、写仏に挑戦中!第一回目は東寺の立体曼荼羅から。
昨日神保町の行きつけの古本屋で買い物をしたんです。
そしたら店員さんに言われました。
「仏教系の本をよく買われますよね」と。
あまり自覚はないのですが、自分はどうも仏像やお寺関係の展覧会図録を購入していることが多いみたいです。
ドレ、と思って書斎の仏教系図録の数を調べました。
150冊以上はありました…。(昨日買ったのは『神奈川の金銅仏』展図録)
その割には読んでいない気がしますが。
このまま箪笥の肥やしにしてしまうのは勿体無い。
ということで、今回はあたためていた企画を実行に移そうかと思います。
名付けて「一日一仏」。
その名の通り、一日一回写仏をしようという試みです。
以前私は「仏像、描いてみた」企画なんてのをやりました。
あれは半分企画倒れだったなと反省していて、今回は有言実行!したいと思います。
展覧会図録の内容を概説しつつ、その中から一尊の仏様を描くことで、図録も読めて画も上達です、たぶん。
今日は第一回目。
選んだのは、真言密教の総本山・東寺の展覧会図録です。
東寺というと、醍醐寺や仁和寺と並んで密教美術の宝庫ですね。
白描絵もあれば曼荼羅もあります。
仏像では金堂の「立体曼荼羅」、つまり曼荼羅の世界を三次元化し諸仏を配置したものが有名です。
中国由来の兜跋毘沙門天立像も国宝に指定されています。
その中から、やはり立体曼荼羅を選択。
イケメン仏として知られる帝釈天騎象像や迫力ある明王立像群を描いてみたかったのですが、上級者向けなのでやめました。
替わりに選んだのが比較的描きやすい菩薩坐像群。中世に焼失した中尊以外の四尊は創建当初の仏様で、国宝に指定されています。
上のものは金剛宝菩薩坐像。こちらを描いていきます。
帝釈天様ほどではないですが、こちらも端正なお顔の菩薩様。
髪は直毛を結い上げるちょっと変わった仏様スタイル。宝冠を戴いています。
動きのある仏様というよりは、静かに佇む美にうっとりしてしまいそうです。
けっこう肩が広いので、肩幅には注意して描きたいところ。
絵を描くのに用意したのはこちらの三点。
ステッドラー社製のHB鉛筆、これで下描きをします。
そこに呉竹製の90色筆ペンで色を塗ります。
使う紙は神保町の山形屋で買った手漉き楮紙。難あり品なので20枚400円でした。
はたしてどんな仏様が出来上がるでしょうか…。
完成作がこちら。
この前の記事ではタブレットで黒色だけ使用でしたが、今回はアナログ。
左目が外側にズレていたり、肩が大きく描けなかったりして、大分元の仏様の持つ力強さが失われてしまいました。
肝心な部分を捉え損ねて、雰囲気を逸してしまっている訳ですね。
その分軽みが生まれたので、背景の水色と相まってなんとなく平等院の雲中供養菩薩っぽいかも?
思ったようには描けませんでしたが、紙質と筆ペンの相性、筆ペンの使い方、色ののっけ方など実験できて楽しかったです。
描く途中では音楽を聴いていました。バッハの「フーガの技法」です。
国立劇場で以前智積院の僧侶が読経するのを聴く会みたいなのが企画されていたのですが(コロナで中止でした)、ああいう感じのを聴きながら描いてみたいです。
バッハも宗教音楽なので写仏しながら描くのに相性は良さそう。
東寺…。久しく行ってないですね。
2020年の夏に確かお参りしています。一回だけ弘法市にも行きました。計四回ぐらい参拝しました。
一番印象的だったのは弘法大師の住房跡にある御影堂。修復工事を終えきれいなお姿を見られて嬉しかったです。
次回、というか明日は仁和寺を取り上げ、写仏します。
たぶんご本尊の阿弥陀様を写させていただくかと思います。
できるだけ毎日やります。お楽しみに。
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