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サクラ探す旅へ→降誕会の日の鎌倉

今日は鎌倉へ観桜、Himashunです。

神奈川には色々観光地があれど、最近は鎌倉が人気。

学生だった頃は私も授業のない日によく通ってました。

あれから10年ちょいが経ち、私の知ってた鎌倉もだいぶ変わってしまい、足が遠のいた時期もありました。

でも最近はお寺や仏像への理解が深まり、あの頃とは違った見方で散策できるかなと思い、再び行くようになっています。

明日は雨、桜が散る前にどうしても訪れたかったので、行ってきちゃいました。

花盛りだくさんのレポートです、どうぞご覧ください。

ルートは、

北鎌倉駅→円覚寺→東慶寺→亀が谷切通し→海蔵寺→浄光明寺→英勝寺→段葛→鶴岡八幡宮→宝戒寺→妙本寺→本覚寺→鎌倉駅

となってます。半日かけて歩き回りました。

長いんですが、どうかお気軽な気持ちでお付き合いください。

はじまりの、北鎌倉。川式ホームで、向かいに渡るには遮断機を超えます。時刻は10時前、さて歩くぞー。
北鎌倉駅からは目と鼻の先、臨済宗大本山、円覚寺です。建長寺とともに鎌倉を代表する名刹。
円覚寺の三門。ここは夏目漱石も参禅しており、小説『門』の舞台となってます。小説に出てくる公案「父母未生以前の本来の面目」、考えを巡らしつつ歩きます。
三門前にはシャクナゲ。やけに早いので西洋シャクナゲかな?つほみの淡いピンクが好き。
仏殿前のビャクシン。禅寺によく植えられており、鎌倉で見かけるものはどれも相当な樹齢です。
塔頭に入らせていただきます。松嶺院です。山野草が見られるとのこと、どれどれ。
早速花の名前がわからない笑。Googleレンズで調べたらイワヤツデという花だそう。確かに葉っぱはまんまヤツデですな。
オダマキ!です。初夏の花でしょ、君?早いなあ。
ニリンソウ。よく登山口のあたりで見ます。ちょい園芸種入ってる?
山芍薬。シャクヤクの野草バージョンかな。
ケマンソウの白いやつ。それはケマンソウとは言わず、タイツリソウというらしい。
おおー、これはオキナグサ。リアルで見たのは初めて。ひよこのような毛がかわいい。
牡丹も咲いてます。今年は早い?
松嶺院を出て境内を上ります。写真は座禅をするためのお堂である、選仏場。手前の梅が毎年きれい。
方丈裏のお庭です。なんか京都風?
塔頭・一撃亭を望むお池。山際の桜がきれい。
小池のほとりには、アセビ。
ミモザ!?かと思ったら、満開の山吹でした。すごい咲っぷり…。
諸葛菜もたくさん咲いています。
紫に混じって清楚なシャガ。
こちらも名前がわからぬ花。シラユキゲシというケシです。シュウメイギクっぽい。
塔頭・仏日庵の入り口には花が生けてあります。貝母です。
最後に、三門と桜。二つの木が一つになっているのか、幹がねじれています。
お、この椿の荘厳は?
そう、今日は4月8日、降誕会の日です。お釈迦さまの誕生日、忘れていましたが、今日こうしてお詣りできたのは縁を感じます。ここは円覚寺から徒歩5分、東慶寺です。
誕生仏に甘茶をかけます。
東慶寺からは巨福呂坂を上って建長寺へ…は行かず、途中で右折します。すると、亀が谷の切り通しへと至ります。
切り通しを超えると、扇が谷地区に至ります。宅地化されていますが、割にのどか。いまだに畑も残っています。
扇が谷の最奥にある、海蔵寺にやってきました。ここも花の寺、四季を通じて種々の花が咲き乱れます。特に有名なのは萩の花。
でも今は花海棠がきれい。濃いピンクはとっても目立ちます。
本堂横のやぐらの手前では山吹の花が咲き乱れます。円覚寺は咲き過ぎだったので、こっちがちょうどいい。お気に入りのひと休みスポットです。
立派なシャクナゲの株。前よりも大きくなってます。
山吹は私の最も好きな花。暗がりでも金色のように明るい、みんなを照らす花です。
こちらも華やか、カイドウ。剪定されたので、前の半分くらいの大きさですが、それでもきれい。
すぐ近くの野にはタンポポが群生。
底脱の井戸とシャガ。水はけの悪い鎌倉にあって、飲める水だったのが鎌倉六井。こちらはその一つ。
同じ扇が谷にある、真言宗泉涌寺派の浄光明寺です。重要文化財の三尊仏があるお寺として有名。
こちらでも本堂前では降誕会の誕生仏が。
甘茶も振る舞ってくださります。普通のお茶ですが、後から舌に残る甘さが来ます。
本堂裏から桜の木を見る。
さて、三度の誕生仏。ここは浄土宗の英勝寺です。徳川家康の側室の願により開かれた、鎌倉では新しい寺になります。それでも徳川家が建てた伽藍群が重文に指定されています。


境内では桜がきれい。梅の寺として有名ですが桜もあります。この木はソメイヨシノよりも地味だけども、一輪づつを愛でたくなります。
重文の山門と新緑カエデです。
英勝寺近くの由緒ある禅寺、寿福寺です。拝観はやってませんが、正月三が日には境内に入れました。
桜のトンネル!段葛にやってきました。ここの桜は排ガスダメージや老朽化で全て伐採され、若木に置き換わりました。ようやっと名所が復活したなという気がします。
お次は鶴八、鶴岡八幡宮境内の牡丹園へ。今日は人も少なく、まさに見頃の牡丹が見られました。曇りだったので牡丹もしなしなにならず、まさにちょうどよし!
百花繚乱の牡丹園。いい香りに包まれます。このかおりがすると、島根の大根島にある、牡丹で有名な由志園を思い出します。
うちにも牡丹はありますが、よっぱど伸び伸びしているのか、花がたくさんついています。
品種名もご紹介。こちらはときの舞。
このように日傘を差してもらっているのは、日光に大変弱いから。
品種は八重桜です。
八千代椿といいます。
写楽です。
園内からは源氏池の桜が。向こうには白旗社が見えます。
天空、という種類の白い牡丹。
聖代です。うちにあるのと同じ品種の牡丹。とりわけ日差しには弱いタイプです。
トイレ前には牡丹の花が生けてあります、素敵。
では鶴八さんにも詣でましょう。まずは若宮さまへ。
階段下には狛犬、と乙女椿の花。みんなに花を集めてもらってご満悦?
さすがに社殿は人が多い!外国人ばかりですな。
社殿横の大島桜です。雰囲気あるねー。
鶴八を出て、すぐ横にあるお寺、宝戒寺を通過。ここは萩の寺として有名です。
かわいい桜の花をショット!
大町通りを南下し、日蓮宗の二つのお寺を目指します。途中の川沿いでは桜がきれいでした。
ここは日蓮宗・妙本寺、知る人ぞ知る花海棠の名所、ですが最近はみんなに知られてしまい、けっこう混んでいます。写真は日蓮聖人の像。桜がよく似合いますな。
こちらがそのカイドウ。赤ちゃんが写真撮ってもらってる笑。文学者の小林秀雄はこの寺のカイドウの木の下で、かつて一人の女を取り合った中原中也と仲直りしたそう。
本堂横ではカエデの緑が最高にきれい。秋にはさぞ見モノなんでしょうねぇ。


苔むした石段。この辺は比企谷(ひきがやつ)と言い、谷筋になっているにで湿気ムンムンです。
フレッシュなグリーン。目に良さそうだね。
桜もたくさん見ましたが、このカイドウは一木でその桜に勝ります、すごい!
ちょっと葉が出てきているので遅かったですが、地面が桜色に染まってこれもきれい。
水面に映るカイドウの花。あぁ、きれい。


八重山吹です。カイドウの前ではもはや地味です笑
妙本寺でも誕生仏、やってきました。
妙本寺のお隣、東身延・本覚寺です。日蓮聖人の御遺骨堂がある、重要なお寺です。近くには聖人の辻説法場跡があります。
もう何回目?の誕生仏、しました笑
大島桜と本堂。大島桜は伊豆大島発祥の桜。関東では多く見ますが、関西には無いのでは。強い香りがします。私は桜では一番大島桜が好きです。
終点、鎌倉駅にやってきました。ああ、まだお昼ご飯たべてなかったや、どこかで頂かなくちゃ。

お疲れ様でしたー。

楽しい花満開のお散歩でしたね。

鎌倉は私もまだ知らないことがたくさんあります、何十回と行っているものの。

また一緒にお散歩、行きましょう。

では・また。

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