昨日、私のほぼ20年前の写真がなぜか教室のある引き出しから出てきて、生徒たちにちょっと見せたら、

エエッ！？これ、先生ですか？

と驚かれた。
本人はあまり年取った気がしないし、その写真を見ても、

今の方がいいじゃん！

と思ってしまう能天気な私。
確かに幾分かは若いけど、その頃の抱えていた苦悩を思うと、とんでもないわ、と思ってしまう。

これなら先生、モテたのわかりますよ！

だって。こいつは来春、めでたく京都の大学に入ったら、間違いなく、女子を振り回すタイプである。
時折、ジョークで、

○○ったら、私に色目使うのよ！

と言ったら、横にいる男子も、

ウンウン。

と認めている。どうも彼は押したり引いたりがうまいのだとのこと。

あなた、来年から気を付けなさいよ！

といつも注意したら、何気に含みのある笑いでニヤリ。
もともとが彫りの深いイケメンなので、大学生になっておしゃれしてキャンパスを歩いたら、そんでもってさりげなく私に言っているようなことを言ったら、ちょっと問題ではないだろうか・・・？

今朝になって、その子たちと再会。
いや、受験指導再開。
その時に注意書きを述べられた。

いや、今の方が話しやすいというか。
あの写真の先生には話しかけることができなさそうです。

だって。

より円くなられたというか・・・。
丸くってどういう意味や・・・？

などとあれこれやり取りは続く・・・。

と言いながら、若いころは大変だったなあ・・・、と本当に年取った気分で思う。

あまりに制約の多い中で仕事をしていたので、今は結構自由に仕事させてもらっていることがありがたかったりする。

その当時の私のしんどさを知っている母は、周りの人があまりいい顔しておられんけど、あんたが一番しあわせそうやわ・・・。大変なときやったのに・・・。

と言ってくれた。本当にバタバタしていた。
初の予備校勤めの頃だった。その年初めて学校現場から受験業界へと職場を替えた。予備校勤務のイメージから、私はそれまでよりも外見に気を遣うようになった。
勤務が決まってから、数か月で、以前にきれいになるためにはしたことのないダイエットを決行し、大成功を収めた。
周りに言わせれば別人のようだったらしい。

その別人の時期の写真をなぜか見せたのである。
別人は若かった。別人はあまり話し掛けたくない人だった。

では今のままで何が悪いのかわからないけれど、とりあえずダイエットは続けている。(笑)