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もしももしもお姑さんになるという素敵なことがあったら実行しておきたい注意点ー経験上

そんな予定も状況もないのですが、子どもたちが小さいころから本人たちは覚えていないだろうけれど、言って聞かせていた(もしかしたら小さいころにも言っていたという記憶があるだけで誰かに話していただけかもしれないけど?)ことを挙げてみたいと思います。

まず息子には、

もしママの方が正しいと思ったとしても、まずはお嫁さんの味方をすること。少なくともママの前で嫁にあれこれ言わないこと。

なぜなら、まずは若い夫婦が一致団結していることが大事で、こと息子を溺愛し勝ちな母親の言うことを聞いてしまうことほど若い夫婦の仲を裂くのは簡単なことはないと考えているからです。けじめとか関係性とかいう点では帰省や義両親や実家との関係は大事だけれど、何よりも夫婦の関係構築が最も大事です。
何があっても夫は自分の味方なのだと思えばお嫁さんだってお義母さんに対して余裕がもてます。第一結婚したばかりの若い娘を同等にしか思えなかったら、それまでの主婦としての、あるいは母としての誇りが傷つきます。嫁をイビるなんて、我と自ら自分の値打ちを下げているようなもの。
それに、熟女には熟女?の魅力があります。(笑)若い娘と張り合うような魅力であってどうする!?余裕で若いお嫁ちゃんが、周りから可愛がられている様子を見守ってあげればいいと思います。

もう一つ。
娘とお嫁さんとがいる場所では、絶対にお嫁さんを立てる。
仮に娘の方が器量が良かったとしたら、あの子は家事全然できないから、とか、仮にキャリアウーマンの娘なら、あの子仕事ばっかりで・・・、と言っておけばいい。自信があるからへりくだることができるのであって、自信がないから嫁を立てることができない。娘ばかりを立てている母の格好悪さを思い知っておくべきだと思います。その人その人の値打ちなんて、誰かの言葉で評価が変わるものではなくて、悪口言ったらその悪口言っている人の値打ちが下がるというものです。
息子と婿ならお婿さんを立てておけばいいし、娘とお嫁さんなら、絶対にお嫁さんを立てておけばいいのです。言っているうちに自分もそう思えたら、一家は安泰。すべては姑の力に掛かっていると思います。
だいたい一家が安泰でないのは嫁のせいではなく、姑のせいになります。取りまとめるのは姑なのだから。嫁が悪いからこの家は・・・、とか、嫁に向かって、家庭を何とかしろ!というのは横暴で、それなら姑がなんとかまとめられているはずです。

ある家で、姑と嫁がうまく行かないのを、全部お嫁さんのせいにして、あろうことかお姑さんの弟までが、

家を何とかせえ・・・。

とまるで普通の人ではないみたいに怒鳴る姿に触れたことがあります。
それを言うなら、自分の姉に言うべきで、年若いお嫁さんに言うことでもないだろうし、何より母親やその兄弟が言っていることからお嫁さんを守らない、庇わないことが問題です。仕方なくお嫁さんが訴えた夫への言葉を、

あんたが○○ちゃんをいじめるから・・・。

いじめるって、若い方の女性が年上の夫をいじめるって、言葉自体がちょっとおかしい。発言者はそのおかしさをわかっているのかどうか?

世の中には自分が知っている以上のことがどこかで起こっているものだと思います。今でも信じられないことを間接的に聞いてみたり、目の当たりにしたものです。

そういう発言をする人は、

ええ!?あの人が!?

と驚かれて、信じられないと思われるような、人前ではおとなしそうな温和そうな人であったり、年若いお嫁さんの方が一見なんでもはっきり言っているようでありながら誰かへの思いやりはある・・・、というようなことはあるようです。

私は、はっきりものを言う人が嫌いではありません。
裏であれこれ噂話にして自分のことを有利に持って行こうという人より、喧嘩上等、ではありませんが、本人に面と向かって言うとか、ちゃんとけんかする人の方がまだ好きです。
いつの間にか、毎日毎日こそこそこそこそと男性にすり寄って、いつもかも自分が誰かに被害を受けている、弱い自分がいじめられている・・・、と言って誰かを悪者にして、それでなんとか自分の立ち位置を有利にする人って、結局は誰かを陥れているわけで、相当に傷つけているということになります。結局自分が不幸になる。どこにでもいそうなタイプではありますが。

私には持論があります。
娘が大事だったら、目の前の嫁に辟易しながらでも可愛がり、仲良くする努力をする。息子が大事だったら、目の前のお婿さんに辟易しながらでも可愛がり努力する。そうしていれば、仮に相手が間違っていたとしても、苦手な相手と仲良く過ごそうしている間に、自分の力は着くし、自分の器は大きくなるし、だからこそ、どこかで我が子を大事にもしてもらえると思うのです。
我が子ばかりが簡単にしあわせにはなれない。
文句ばかりを言うのではなく、我が子のしあわせを思うなら、ずっと親も修行だと思うのです。

かと言って、自分たちの生活が忙しいのに、わざわざ自分たちのところに出向かないのはおかしいとも思わないだろうし、長期休みには帰省しなさいと厳命するのもおかしいと思います。
来たければ来る。来なければ来ない。
もし来ないのなら、来ても面白くない自分のことを反省してもいいかもしれません。
若いから言うことを聞け、というのは自分の力量のなさを我と自ら露呈してしまうようなものです。

かつて忙しい世代のある若夫婦が、ゴールデンウィークに子どもたちをめぐる活動で忙しくしていたら、夫の母親が電話を掛け、

あんたたちとの関係を考えんならんと思って・・・。

といきなり言ったらしいのですが、それは、自分のところに来たいと思われていないということを我と自ら言っているようなものです。

きっと格好悪いとでも思ったのでしょう。寂しかったのかもしれません。

でもそちらのお嫁さんは、新婚の頃、つわりで大変な時も、夫の車に乗せられて、はるばる一時間半かかる義実家に毎週帰っていたらしく、また、そのときも、

なあんだ、あんたたちか・・・。○○子ちゃん(夫の妹)かと思った。

などと言われていたらしいのです。
そんなことを言われている奥さんのことを守らない旦那様もどうかと思います。
そのお家は、なんで新婚のこの時期に毎週帰ってるの!?と周りに呆れられていたそうです。

私も、お姑さんと実家の母に、旅行のお土産や母の日の贈り物をするとき、少しだけでもお姑さんに高価なものを差し上げていました。
それは実家の母の方を愛しているに違いありませんから、少しでも、と思ってきました。

家族というのは切ない努力の賜物です。
だって、育ってきた環境も、もしかしたら風土も全然違う他人が一から家族になろうというのです。
だからこそお誕生日を祝い、クリスマスを祝い、お盆に旅行したり帰省したりなど、家族である確認をするのです。
好きであろうが嫌いであろうが、とにかく一緒にいられる努力をするのです。

嫁の前で、娘のことばかり、それも自分の夫に注意されるほどの溺愛ぶりを見せていたら、うまく行くものもうまく行きません。
我と自ら我が息子の家庭を壊そうとするようなものです。

私の母は、姑であるおばあちゃんと仲良くしていました。
互いにちょっとずつあれこれ言っているのは知っていました。
でも、母は、おばあちゃんにワンピースを縫ったり、あるいは素敵な贈り物をしたりしていて、嫁に縫ってもらったワンピースを喜んで来ていたり、わざと母の前で母にもらったものを使って、

わてなあ、これあんたからもろうたん、大事にしてて、よう使わんねん。今日これ持って来てん・・・。

と別居しなくてはならなくなった家(父の仕事の関係であって、決して仲が悪かったわけではない。)にやって来てはそんなことを言っていました。

若い母は母なりに姑と仲良くしようと努力していたようです。伯母の娘である私のいとこのお姉ちゃんにも何か編んであげたり、あるいは素敵なプレゼントをしたりと心掛けていました。
そんな母を見て育ってきたからか、家族とはそういうものだと思っています。

最初からうまく行く家族なんてない。
だからみんなで努力するのです。

初めて義両親と別居したとき、夫の他大学のお友達で、私も知っている方のお母さまからお電話をいただきました。
大方は結婚したばかりのその先輩のお嫁さんの愚痴でした。
旦那様をなくして弱い立場で、娘さんが婚家から戻って来られてお家を一軒立てて住まわせている・・・。弱い立場だから気を使って何も言えない。半年に一回お嫁さんのお父さんが家に泊りに来はるねん・・・。私たいへんやの。
○○くん、大事にしてあげて・・・。

と大方お嫁さんの愚痴を言っていたのに、その息子さんから夫に電話があったとき、

まゆみちゃん、家のおかんから説教されててんてな。

と言われた、と夫が言ったときには、

違うやん。あちらのお母さん、お嫁さんの悪口言うてはってんやん。言うてよ。ひどすぎるわー。

と言ったら、

俺の数少ない友だちのうちの一人やからよう言わん。

と言っていました。
もちろん、そちらのお母さまのお立場もわかります。
でも言われっぱなしの私の気持ちも考えてほしい。
少なくとも寄り添ってほしい。
あの時こそ庇ってほしかったな、と思います。もし娘がそんなこと言われたら、私なら一言言ってやりたい。

お宅のお義母さんのために別居することになったのに、なんで一言も言ってくれないんですか?

というより、

帰っといで!

と言って、無理やり引っ張ってくるかもしれません。
そんなことをたくさんたくさん両親に思わせてきたなあ、と反省しています。

とはいえ、ここでの生活もはや三十数年。
慣れたものだと思います。
ただただ、今思えば若い時期にあれはきつかったなあ・・・、と思うのです。

だから、私はそんなことあろうがなかろうが、できもしないかもしれないけれど、勝手に、お嫁さんやお婿さんとうまく行くコツをなんでか考えてしまいます。(笑)
まあね、考察ですね!

うまく行くのはお姑さんの器量でしょう。
若いお嫁さんにそこまで影響力あるほうがおかしい。
それに夫となる人の自覚でしょう。
いくらお嫁さんが頑張ったって後から入る身では限界があります。

私は教師をしていて、かつては生徒たちを同じ娘としての立ち位置から共感していました。
でも、子どもをもってから社会復帰して再び教壇に立ったときには、それよりも何よりも、生徒の後ろにいらっしゃる親御さんの目の前の生徒さんを大事にされる思いに連帯していく気持ちをどうすることもできませんでした。

だからかな。
生徒に何か質問をされてわからなかったとき、

ママもそれはわからないのよ。

と言ってしまいました。

どこかで目の前の生徒たちを大事にしておけば、私たち親が離れている場所でも誰かに大事にしていただけると思っています。
それがお姑さんだったりお舅さんだったりして、本当にしあわせで、実家のことなど忘れるくらいならもっといいですけどね!

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