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📖地獄の奇術師 二階堂蘭子📖

2022年6月3日(金)読了

推理小説の中で新本格派といわれる作家の中のお一人です。
もう随分昔に読んだのですが、Kindle unlimitedのリストに出てきたので、久しぶりに読んでみました。

主人公は二階堂蘭子と二階堂黎人の姉弟(姉弟の関係性はいろいろ事情があります)です。
この作品がデビュー作ですが、この事件の当時はまだ高校生でした。
その後、大学生になっての話が続いていきます。

十字架屋敷と呼ばれる実業家の邸宅に、ミイラのような男が出没した。顔中に包帯を巻いた、異様な恰好である。自らを「地獄の奇術師」と名乗り、復讐のためにこの実業家一族を皆殺しにすると予告をしたのだ。「地獄の奇術師」の目的は何なのか?

このような背景のもとで連続殺人事件が起こっていきます。
自分自身も危険な目にあいながら、あらゆる手がかりをもとに、二階堂蘭子が事件の全貌を解き明かしていきます。

物語としては非常に重厚な感じがします。
トリックや伏線もしっかりしています。
さらっと読む感じのものではないです。
いわゆる本格推理小説好きの私にとってはそういうところが好きです。

島田荘司さん以降、綾辻行人さんや法月綸太郎さん、有栖川有栖さんなど新本格派の若手作家が台頭し始めた頃に、ほぼ全ての作品を読んできたと思いますが、最近また改めて読み直したいなと思っています。
二階堂黎人さんの今回の本と一緒に歌野晶午さんの本も読もうとしています。
一番読みたいのは麻耶雄嵩さんのメルカトル鮎の話なんだけどな。
Kindle unlimitedで読めたらいいのにな。

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