先日、演劇が持ちうる技術を用いてプレゼン・ピッチで表現力を鍛え頭一つ抜けたプレゼンをしよう！というThe First Passionの第0期生講座が終了しました。
今終了後アンケートを集めているところなのですが、皆様にかなりご満足いただいたようで嬉しい限りです。

この記事では、The First Passionで感じた、演劇（俳優）が行っている作業って、社会的にとっても価値があるものだよねということをまとめていこうと思います。

The First Passionで取り扱ったこと

全8回の講座で、主に脱力・頭と体の連携・マルチタスク・声を相手に届ける方法・体での表現方法をワークとして取り扱いました。

体が固まったままでは声も出ないし体も動かないし、自分のコンディションを図るためにも毎回15分ほど脱力タイム。回復退位で横になって行いました。
手と足をバラバラに動かすことで、意外と頭で理解していても体って動かないね！！だから意識した以上にやんなきゃね！ということをやったり
声を届けたい人に届けるのって意外とできないな！？という発見をしたり
こういう手の使いかたすると威圧感与えちゃうね、とか体重の乗せ方によって偉そうに見えるねなどなど。

演劇やってる方から見ると「普段からやってるなぁ」という内容だと思うのですが、これって知る機会がかなり限られてくると思うんです。

表現の方法って普通に生きていると習わない

私達は日常生活の中で、たくさん表現を行う必要があります。感謝だったり遺憾だったり、相手へのお願いだったり。
みんなやっていることだけど、誰に習ったわけでもなく自然と身につけた感覚で行っていると思うのです。

もちろんそれで伝わることも多いと思いますが、そういえば演劇って感情の表現に割と特化してるよな……と思うのです。
演劇って、舞台の奥まで伝わる表現をするというのが大前提です。それって、今目の前にいる人（最近は配信を見ている人）に届ける！！！ってのが大前提にあって、その上で自分の演技をするわけです。

その舞台の奥まで伝えるってどこで習得したん？と思うと、やっぱり舞台を作るための稽古がメインだと思うんですよね。もちろん基礎トレなんかもありますが、体感として伝えるって意識を持てるのは稽古がメインだと思う。

でも、俳優以外にも伝えることが必要な人はたくさんいるはずなんですよ。だって人間何かしらコミュニケーション取らなきゃ生きていけないもの。
だったら俳優が持っている伝える技術を一般化して広く活用した方が、結果的に表現って大切だねってなって演劇の評価も上がるんじゃない？って思うんです。

演劇の社会的意義について

ちょっと大きな話になってしまいますが、演劇の社会的意義ってなんだろう？？？
もちろん芸術として続いているので、現状全くないというわけではないとは思うのですが、日常の中では私を含めて演劇中毒の人以外は全く関わりなく生きていると思うんです。

全員に「演劇に関われや！！」というつもりはないのですが、自分で関わりながら「社会的に見てなんも役に立ってない気がする……これでいいのか……？」って気持ちがずっとありました。

正直、演劇を見なくてもやらなくても死なないし。音楽がないと苦しいなって思うことはあっても、演劇の中毒症状を除いて「演劇ない無理死ぬ」ってないと思うんですよね。となると、社会に存在する意味って少なくとも日本ではとっても少ないのかなって思います。（海外とかだと家族で観に行ったりする文化があるから違うと思うし、色々見解があるから助成金とかめっちゃあるんだと思う）

演劇が社会での生活に活かせる！？

The First Passionをやってみて、俳優が行っている表現の一部は確実に日常のコミュニケーションを良くしてくれると思います。ワークとして取り扱ったものは、演劇やってる人から見れば極めて普通のことでも、参加者は毎回新たな発見をしてグングン伸びていきました。

これって、演劇の社会貢献になりません？？？

公演を行うことがメインではなく、プレゼン・好きな人に気持ちを伝える・自己紹介で印象に残る・子供への教育・投資など、何かを伝える技術があった方がいい人に確実に良いものになるのでは！？と思うのですよ。

それが結果的に「演劇って意味があるよね」ってなると思うし、演劇の社会的地位向上になるのではないでしょうか。お金も回るだろうし。

そんなことを夢見て、1月から本格始動を始めます。
もうちょっとでお知らせ出ると思うから、気になる方はチェックしていてね！！

2023/1/1　追記
ついに！！！リリースしました！！
The First Passion、ご興味ある方は是非！

サムネイル：柴田茉莉