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炊き込みご飯に必要なセンス

美味しい炊き込みご飯を作りたいなら、レシピよりもっと必要なものがあります。それはセンス。ただし、ファッション・センスみたいに、生まれながらにして不平等に持つセンスではありません。明日から、いや今すぐ、この投稿を読めば身に付くセンスです。

すこし季節が過ぎてしまいましたが、筍ご飯で考えてみましょう。例えばお料理屋さんの上品な筍ご飯。ご飯粒が小さめで、筍も小さく刻んであることが多いです。これはご飯と具が一体となって味わえるように、という配慮だそうです。こんな感じ↓

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対するわたしの筍ご飯は、田舎風です。ご覧のとおり↓ ゴロンゴロンと大きめの筍がたっぷり。おうちごはんは上品さより、好きなものを心行くまで堪能する欲が優先する。だって、大好きな筍をしっかり味わいたいもの。だから、筍は大きめなのです。この場合、ご飯粒が小さいとバランスが悪くなります。

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お料理屋さん風か、田舎風か。
どちらをイメージして作るかで、お米の種類を変えてみてください。驚くくらい、食感も風味も変わってきます。そう、これが炊き込みご飯のセンスなのです。具とご飯が一体となっているものを作りたいならお米粒は小さめ、ごろごろした具を楽しみたいならお米粒も大きめ。そう覚えてください。つまり、お米を使い分けるということです。

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えー、いちいちめんどくさいなー。
それに、お米を置く場所ないしー。
なんて声が聞こえてきそうですね。
気持ちはわかる。わかります。でもね、少なくとも生のタケノコは一年に一度、季節限定の食べ物なんですよ。豆ご飯や栗ご飯も同じです。ちょっとくらい、スペシャルな扱いをしてもバチは当たりません。そこですべきは、手間をかけるのではなく、使う材料を変える。それだけで、ぐぐっと美味しさが増すのですから、やってみる価値があるというものでしょう。

お米を何種類か買うときの注意。たくさん買ってはいけません。お米は生鮮食品です。精米から時間が経つとどんどん鮮度が落ち、味も劣化します。お野菜と同じと考えて、買いだめや大量購入は止めましょう。
オススメはお米屋さんで1キロとか2キロなど、少量で買うこと。そのときに
「お米粒が小さいのが欲しいです」とか「筍ご飯にあうお米ください」と伝えてください。五つ星または三つ星マイスターのお米屋さんなら、ちゃあんと応えてくれます。
美味しい炊き込みご飯を作ってくださいね!


P.S. 炊飯器で炊く方、くれぐれも予約炊飯はダメですからね!お米が硬くなりますよ。お米だけ先に1時間浸水させて、具材と調味料を入れたらすぐに急速モードで炊いてください。お願いよ。

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