聖NS学園 読み切り小説!③(卒業式)

はじめに

こんにちは! ひめたんです!
最近、noteの投稿が疎かになっていて、本当にすみません!
疎かになった理由は、小説を書くのにハマったからです。
今回は、そのうちの1つを投稿します。
小説はあまり書いたことがないので、不安ですが、自分なりに書いてみました。
小説得意だよ!って人は、アドバイスくれると嬉しいです!
それでは、どうぞ!↓

卒業の日

~姫side~
令和4年3月23日。
今日は、聖NS学園の卒業式だ。
私は、高校の制服を着て、家を出る。
今日が聖NS学園に登校できる最後の日だと思うと、少し悲しくなってきた。
その時、聞きなれた声が耳元で響いた。
陽太「おはよ、姫」
後ろを振り返ると、彼氏の陽太がいた。
姫「! びっくりしたぁw」
陽太も、高校の制服を着ている。
姫「陽太、制服似合ってる!」
陽太「ありがと」
そして、2人で3年間の思い出を語り合いながら、学校へと登校した。

私たちは、教室に入った。
黒板には、きれいな桜の木のイラストと「卒業おめでとう!」と文字が書かれていた。
姫「凄い!」
陽太「な」
しばらく、私は、黒板アートに見惚れていた。
そして、ふと、横を見ると、陽太がいなかった。
姫「あ、あれ?」
後ろを振り返ると、陽太が女子に囲まれていた。
姫(相変わらず凄い人気だなw)
その時、黒と蒼生が来た。
2人が来て、女子の人数は一気に増えた。
私は教室の外に押し出された。

ったく、もう。
私は廊下で独り待っていた。
すると、誰かが廊下を走って来た。
それは、、羽菜だった。
羽菜は泣いていた。
羽菜「姫先輩っ!」
羽菜はそう言うと、私に抱き着いてきた。
羽菜「姫先輩が卒業しちゃうの悲しいです!」
私は、優しく羽菜の頭を撫でてあげた。
姫「大丈夫だよ、羽菜。 また会いに来るよ!」
羽菜「本当ですか?」
姫「うん」
私がそう言うと、羽菜は泣き止み、笑顔でこういった。
羽菜「姫先輩の事、大好きです!」
姫「ありがとうw」
羽菜「あ、姫先輩、そろそろ卒業式の時間ですよね? すみません、引き止めちゃって」
姫「いいよ、羽菜と話せてよかった。 じゃ、またね!」
羽菜「はい!」
羽菜は笑顔で去っていった。

卒業式

~姫side~
9時になり、私たちは体育館の前で待機していた。
すると、司会の副校長先生が「卒業生、入場」と言ったのが聞こえた。
私たちは順番に体育館の中へと入場した。

卒業証書授与

~姫side~
式は進み、副校長先生が「卒業証書、授与」と言った。
授与は進み、陽太の順番になった。
担任「熊野 陽太」
陽太「はい」
陽太は返事をし、舞台に上がった。
そして、校長先生から卒業証書を受け取った。
その瞬間、私たち、卒業生の後ろで、親たちのカメラのシャッター音が微かになった。
しかも、何回も。
姫(おい、他の生徒を撮るの禁止じゃないのかよw)
私はそう思ったが、言えるはずがなく、そのまま黙って前を向いていた。
順番は進み、黒になった。
担任「白銀 黒」
黒「はい」
いつもふざけ合っているときとは全然違う、黒の真面目な返事が聞こえた。
私は何とか笑いを堪える。
担任「白崎 霞」
霞「はい」
そして、ついに私の順番になった。
私は緊張していた。
担任「星葉 姫」
姫「はい」
そのまま、私は舞台に上がり、校長先生から卒業証書を受け取った。
そして、舞台を降り、自分の席へと戻った。
私たちのクラスの一番最後は、蒼生だった。
担任「八雲 蒼生」
蒼生「はい」
蒼生も、校長先生から卒業証書を受け取った。
担任「3年1組 以上34名。」
こうして、私たちのクラスの卒業証書授与が終わった。

門出の言葉

式は進み、副校長先生が「門出の言葉。 卒業生代表、熊野 陽太。」と言った。
陽太「はい」
陽太は返事をして、立ち上がった。
副校長先生「星葉 姫。」
私も「はい」と返事をして、立ち上がった。
そして、お互いを全く見ずに、私たちは歩行を合わせて、マイクの前へと移動し、しっかりと礼をした。

そして、陽太が前を向きながら、言い始めた。
原稿はない。 私たちは内容を暗記してきた。
陽太「門出の言葉。 桜が咲き始め、春の訪れを感じる今日、僕たちは聖NS学園を卒業します。」
そして、それぞれの思いを話し、次へと進んだ。
姫「1,2年生の皆さん、私たちが築き上げた聖NS学園の伝統を、これからも受け継いでいってください。 そして、学年の枠を超えて、学校生活を楽しんでください。」
陽太「また、ここまで僕たちを成長させてくれた、先生方、保護者の皆様には本当に感謝しています。 ありがとうございます。」
姫「私たちは、聖NS学年での思い出や学びとともに、それぞれの進路へ進みます。 改めて、3年間本当にありがとうございました。 長くなりましたが、以上で門出の言葉とさせて頂きます。」
陽太「令和4年3月23日。 卒業生代表、熊野 陽太。」
姫「星葉 姫。」
私たちは、しっかりと礼をした。
次の瞬間、大きな温かい拍手が体育館を包んだ。
本来、卒業式などの式典は、拍手は禁止されている。
だが、私たち以外のほとんどの人が、先生も含め、拍手をしていた。
中には、感動して泣いている人もいた。
私たちが自分の席に戻るまで、拍手はずっと続いた。

実は、これは陽太の作戦だった。
3月18日、卒業式の5日前。
門出の言葉の担当が私たちに決まった。
そして、週末を利用し、2人で協力し、原稿を考えた。
3月21日、卒業式の2日前。
私たちは朝早く登校し、空き教室で話をしていた。
陽太「姫、門出の言葉かっこよくやりたくない?w」
姫「やりたいw でも、どうするの?」
陽太「お互いを見ずに堂々と歩いて、礼する。 後は、原稿なしで門出の言葉言おう」
姫「いやいや?! 待ってw マジで言ってる?! 卒業式まであと2日しかないんだよ?!」
陽太「うん」
陽太の目は本気だった。
姫「でも、誰も今まで成功してないんだよ?!」
陽太「だからこそ、やるんだろ」
姫「、、、、、」
私は不安で俯いてしまった。
陽太「姫」
陽太はそう言うと、俯いている私の顔を上げさせた。
陽太「僕たちならできる。 一緒にやろう?」
姫「わかった、頑張ろう!」
そうして、私たちは2日間、朝、昼休み、放課後を使い、練習を続けた。
それがこの成果だ。

私はものすごくうれしかった。
達成感でいっぱいだった。

成長した3年間

~姫side~
式は進み、副校長先生が「卒業生、退場」と言った。
私たちは、保護者、先生、在校生の拍手に送られて、退場し、教室に戻った。
教室に戻って、最後のHRをした。
ほとんどの人が泣いていた。

私と陽太が教室を出ようとしたとき、担任の先生に呼び止められた。
先生「お前ら、あんなのを数日間でどうやってやったんだ?」
陽太「お互いに協力して頑張りました。」
先生「そうか。」
先生「でも、姫がやり切ったのには、先生すごく感動したよ」
姫「え、、?」
先生「中1と中2の時の姫は、ずっと人見知りで前に出ようとしなかったのに、、中3になってから凄く人前に出るようになったな」
姫「ありがとう、、、ございます!」
陽太「よかったな、姫」
姫「陽太がいてくれたからだよ、、」
先生「そういや、2人共、進学先一緒なんだってなw」
姫「え、そうですけど、、」
先生「陽太、これからも姫を支えてやってくれよ?」
陽太「もちろんです。 言われなくてもそのつもりです。」
私は顔が真っ赤になった。
陽太&先生「ww」
先生「じゃ、またな」
姫&陽太「3年間お世話になりました! ありがとうございました!」
先生「おう! 早く校庭行って、花道通りに行くぞ!w」
姫「忘れてたっ!w」
陽太「行こう、姫」
私たちと先生は、慌てて校庭に行った。

花道を通って

~姫side~
私たちと先生は慌てて校庭に行った。
校庭では、クラスのみんなが待っていた。
黒「姫達と先生遅ーいw 待ってたんだよー」
先生「すまん、すまんw 姫達と話し込んでたw」
そうして、在校生が作ってくれた花道を2列になって、通った。
私の前が黒と霞、そして、その後ろに私と陽太で並んだ。
蒼生は前の方にいた。
私たちがクラスの最後尾だ。
私は陽太の手をそっと握った。
そして、列は進み始めた。
在校生や保護者から「卒業おめでとう!」と何度も声をかけられた。
そして、花道を通り抜けた。
すると、羽菜が待っていた。
羽菜「先輩達、卒業おめでとうございます!」
姫&陽太&黒&蒼生&霞「ありがとう」
羽菜「私と写真撮ってくれませんか?」
姫「いいよ。 皆は?」
皆「いいよー」
そうして、私たち5人と羽菜で写真を撮った。
すると、次は後輩の真心に呼ばれた。
真心「姫ちゃん、卒業おめでとう!」
姫「ありがとう」
真心「今さ、3年生の集合写真と全校写真撮ろうって、話を皆としてたんだけど、いいかな?」
姫「いいね!」
私がそう言うと、真心は、皆に向かって言った。
真心「皆ー、姫ちゃん達「いいよ」ってさー」
男子「っしゃーw こっち来いよー」
姫「私たちどこに並べばいい?」
女子「やっぱり中央でしょw 生徒会なんだしw」
姫「りょw」
そして、学年写真と全校写真を撮った。

親友たちとの別れ

~姫side~
10分後、帰る人も出始めたころ、私と陽太は、黒達に呼び止められた。
黒&蒼生&霞「S高校に行くことにした」
姫「えっ?」
黒「今まで黙っててごめんっ」
私と陽太は言葉を失った。
黒が泣き始めた。
いつも明るく笑っている黒が泣いている。
黒「ごめんっ」
そう言って、私を抱きしめた。
姫「黒、、」
陽太はスマホで何かを検索していた。
陽太「あれ、、? T高校とS高校ってこんな近いの?」
蒼生「そうなんだ。 だからっ」
黒&蒼生&霞「これからも友達でいてほしい! 毎日一緒に通学したい!」
私と陽太は、顔を見合わせた。
姫「何言ってんの」
陽太「当たり前じゃん」
姫&陽太「これからもずっと友達だよ」
私たちがそう言うと、2人は抱き着いてきた。
私たちも2人を抱きしめた。
数分後、私たちは黒達と別れた。
その後、私は陽太に呼び止められた。
陽太「姫、ちょっと来て」
私は陽太について行った。

陽太からのプロポーズ

~陽太side~
陽太「姫、ちょっと来て」
僕はそう言って、姫と一緒に「ある場所」に向かった。
そこは、学校の屋上だった。
陽太「姫、覚えてる?」
姫「うん」
ここは、姫が僕に告白してくれた場所だった。
だから、僕はこの屋上が学校で一番好きだった。
僕は、姫を屋上の中央に連れて行った。
陽太「姫」
僕はそう言い、ひざまづいた。
姫は何も言わずに黙って僕を見ていた。
しっかりと姫の目を見て、僕は右手を差し出して言った。
陽太「姫、僕は姫の事が大好きだ。 高校でも絶対に幸せにするから、高校も僕と付き合ってほしい。」
姫はしばらく黙っていた。
だが、、。
姫「、、、、はい」
姫は微笑んでそう言い、僕が差し出していた右手を握った。
僕は立ち上がって、姫を抱きしめた。
陽太「姫、大好きだよ」
姫「私も大好きだよ」
僕は、姫の唇にキスをした。

その後、僕たちは黒たちと合流し、聖NS学園を旅立った。

あとがき

最後まで読んでくれてありがとうございました!
どうでしたか?
コメント欄で、感想くれると嬉しいな!(*´ω`*)
以下のマガジンにも、過去に投稿した小説が載ってるので、良ければ読んでくれると嬉しいです♪
小説まとめ|NS_ひめたん|note
それでは、また次の小説で!
バイバイ!


今回の記事は以上です!

この記事がいいなと思った人はスキやコメントお願いします!

みなさんからのスキやコメントが励みになっています! いつもありがとうございます♪

これからも読んでくれると嬉しいです!(≧▽≦)

よかったら他の記事も見てください! またねー♪

この記事が参加している募集

#スキしてみて

523,364件

#やってみた

36,625件