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雑記――テンプレを書こうとしたら展開がどこかに行った話

いわゆる「なろう系」を書こうと思ったら、「なろう系っぽくなくて面白かった(意訳)」と言われた。

過去作を垂れ流してお茶を濁していましたが、記事っぽいこと何も書いていないなと思いましたので書きに来ました。ですが特に何書けばいいのかとか思い浮かばなかったので、Twitterを眺めて思ったことを書いていこうかなと思います。

毎回恒例ですが、姫崎の言うことは話半分に聞くのが正解だと思いますので、そこのところよろしくお願いします。詳しくは初回に書いた記事を読んでください。

今回は「小説家になろう」というサイトについてもある程度触れていきますので、そのつもりで見てくださいませ。

●「なろう系」を書こうと思ったら「なろう系ぽくなくてよかった(意訳)」と言われた話


まず今回の話の結論から言いますと「テンプレ書けない、書きたくない人ほど、テンプレ設定の作品書いてみたはどうでしょうか?」という提案です。あくまで提案。8年以上燻っていた人間の戯言です。

いわゆる「テンプレ」が嫌だとか、自分はそんなの書きたくないとか、書けないとかそういう人を見ます。私もその例にもれません。8年も「小説家になろう」に生息していると、いろいろ心境の変化があるもので「テンプレ何それ?」と思っていた時代もありますし「人気ジャンル書くとか嫌だ」と思っていた時代もあります。今は「テンプレ書こうとしてるんだけどなー」時代です。

例を挙げてみると、初回が「ローファンタジー」の「ヒューマンドラマ」です。この時点で「あ……」となる人もいるかもしれません。しかも女性主人公で、日常系な感じでした。テンプレ何それ時代です。

このころはpvが一桁でも付けば嬉しかった、懐かしい時代です。感想が来たら長文で返したくなるほどの感動を得ていました。

今noteでも投稿している「幽霊作家」を読んでもらうとわかるのですが、姫崎ってなろう系どころか、いわゆるライトノベルを書いてないんですよね。たぶん。学園ハーレムラブコメを書こうと思って出来上がったのが「両声類だった俺は両性類にLvUPした」なので察してもらえる方もいるのではないでしょうか。

コメディはどこかに落としました。

自己分析が正しいのかはわかりませんが、姫崎の作品は読後にじんわり何かが残るみたいなものが多いのだと思います。「あー、面白かった。最高!」とテンション高く終われる作品ではないのではないでしょうか?
キャラクターの思考や行動を捻じ曲げてまで、ハッピーエンドにはしたくない派です。でもバッドエンドにもしたくないので、ビターエンドとかメリーバッドエンドとかに収まっている気がします。

なろうで今書いているものに関しては、ハッピーエンドにする予定です。

閑話休題。さてここ最近の姫崎はなろう系を書こうとしています。「クラスメイトに殺された時、僕の復讐は大体達成された」とかなろう系にしたくて書いていた記憶があります。

「クラスメイトたちとともに異世界に召喚させられた主人公が能力の低さも相まっていじめられ、復讐をする」という設定で、クラス転移のテンプレ作品っぽくならないかなーと思っていたんです。でも設定はそれっぽいけど、最終的には姫崎しう面に落ちたよねみたいな作品になりました。

で、この作品が非常に伸びたんです。おそらく「ざまぁ」であり「復讐」物というなろうでも人気のキーワードを押し出したのがよかったのではないかと思っているわけです。中身はテンプレとはまるで違うのに。むしろ「テンプレじゃないのがよかった(意訳)」みたいな感想を結構もらいました。

それから「私はこの家の子ではありません」という「悪役令嬢」「婚約破棄」物の2万字ちょっとの短編を書いたのですが、こちらも文字数のわりに伸びました。こっちの作品についてはネット小説大賞にて公式に「新奇性を覚えた」なんていわれる程度には変わった作品です。

これで何を言いたいのかといえば、テンプレ設定で書くと人が来るっぽいです。その後自分の作風に染め上げても人が来やすくなるみたいです。その際自分の作風と選んだテンプレ設定がマッチしているとかそういったことはあるとは思いますが。

それからもう1つ、姫崎はテンプレ設定で作品書いても、テンプレ展開にならないんです。ですから非テンプレ民はテンプレ設定作品の作品書いてみませんかってことですね。たぶんテンプレ展開になりません。自分色に染まった何か入り口がテンプレのようなものができます。ですから安心してテンプレ作品書いた気になっていたらいいと思うわけです。

そろそろテンプレがゲシュタルト崩壊してきましたね。テンプレ、テンプラ。


●おわりに


正直なところ流行りを乗りこなすのが、普通にいいと思います。でも気持ちというのは難しいもので、なんか嫌だなーって思ってしまうわけです。一片の妥協すら許したくない、みたいな職人みたいなことを考えることもあります。でも職人なら新しい技術、新しい技法、新たな挑戦を少しずつでもやっていこうぜ、ということで一つ。

実際書いてみようと思った場合には、あらすじやキーワードが詐欺にならないように気を付けてください。そういう姫崎は大丈夫だと思っているのですが、なんともわかりません。祈ります。

さて、最後に散々話題にした「クラスメイトに殺された時、僕の復讐は大体達成された」が電子書籍で販売中ですので、よろしくお願いします。

紹介→https://www.hoshi-suna.net/entry/classmate01
web版→https://ncode.syosetu.com/n3258fh/


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