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面談や懇談会って誰のためだっけ?

個人懇談
家族支援の面談
支援計画制作、振り返りの面談

保護者の方と話す面談って、むずかしい。
もちろん、保護者の方も苦手だろうとおもう(笑)
おこがましいが先輩の支援者や保育士でも面談が苦手でスキルアップがなかなか出来てない人もいた。
それゆえなかなか技術やコツを教えてもらえることも少ないのが今までの現状だった。

少し心理の基礎勉強を始めた今、頭をガツンと殴られたような穴を見つけた。

面談相手にメリットを持たせるようにする

全くここを考えてこなかった。
いかにして話を引き出すか、子どものことを理解してもらうかということばかりに目的が膨らんでいた。
面談に消極的になる理由を忙しさや育児の自信無さからくるものなんだと思い込んでいた。
本当に恥ずかしい…

保護者会も交流を深めるために保育園では行われるが、出席数が少ないところが多かった。
やっぱりメリットを感じないからだよなぁ…なんでこんな単純なことを考えなかったのか…。

反省しながら、どうメリットを作るかを考えてみたいと思う。

メリット1.話したいことを話せる場にする

話したいことを収集するようにしてみよう。
働く保護者の為には1ヶ月以上前から「どんなことを話したいか」又は「聞きたいか」の質問紙を作る。
ここで一工夫として、出欠表と一緒に質問紙をしておくことでレスポンスを見ることにしてみてはどうだろうか。
また、「聞きたいか」を一つ加えるだけで聞きに行くだけでも!というはメリットが生まれる。

また、もう一工夫としてこれが複数の参加者のいる場合であれば、「質問の内容は当日の司会からお話しますので、自分から聞きにくい質問でも構いません」と一言書いておく。
このことで、性のお悩みや夫婦関係の話なども無いよりは少しは聞きやすくなると考える。

メリット2.参加した人だけの特典がある

 育児に関する悩みがないから、質問もないし聞きたいこともないと言う方も結構多くいるのが現状です。
しかしそのような状態というのは無関心に傾いてしまうことも考えられて、実は安心はできません。
個人面談でも、保護者会でも子どもの普段の様子が映像で見られる等、参加した人だけの特典があると参加したいという意欲が湧きやすいでしょう。
個人情報の面で、動画を撮影するのは控えてもらうので参加した人しか見られないでしょうし
参観だと保護者がいることで普段の様子と違うためまた新たな場面が見られることが考えられます。

 動画の内容としては授業や遊びの様子、集団活動の様子、給食やおやつの様子、帰りの会やお昼寝明け、ダンスや英語などの様子など短くても良いと思います。

 他にメリットになりそうなものは、
学校では
・机の場所を含めた教室の環境を確認
・ロッカーや机の中などどんな使い方をしているか自分のお子さんのところだけ見る
・小テストの現物を何パターンか見る
・給食の写真
など、家でお子さんが話している内容で保護者が見えない部分や家に持ち帰らないもので頑張りが見えるものなどが関心を引きやすいように感じます。

保育園幼稚園や支援施設では
・普段から歌っている歌の楽譜や歌詞を知る
・遊びのルールを知る
・クラスの男女比や年齢比を見る
・遊びで作ったものの作品を見る
など、小学生に比べてまだ言語表現が難しいところがある幼児さん。家で遊びの話や歌の話をしても勘違いが多かったり、うまく説明できないこともしばしばです。そこで、歌や絵本などを紹介することで保護者も興味を持って探して本を購入したり、YouTubeで曲をかけたりすることがあります。

幼稚園や保育園は転園や退園などがよくあるのでクラスの環境が4月と変わっていることもよくあります。そのため、男女比や年齢比を知りたがる人がよくいます。

ブロック遊びや積み木など、毎日片付けてしまう遊びでも作品はたくさん生まれています。写真を撮って見せることで上達も感じやすく喜ぶ方が多いです。

面談中ではなくても、面談を待つ時間に見られるようにするなども工夫の1つになります。

メリット3.分かってもらえている、と感じてもらう

仕事、家事、育児に追われる保護者の中には毎日がいっぱいいっぱいで子どもの話よりも、一人の人として自分の話しを聞いて欲しい!という方もたくさんいます。
顔に疲れが見えていたり、なんだか最近様子が気になるなどがあればそちらを優先させても良いでしょう。
話したくない人もいるでしょうが、心のドアを開ける前にはノックが必要です。そのノックをするという意味で「一人の時間ありますか?」や「最近夜だけでもボーッと出来てますか?」など聞いてみても良いでしょう。
そこで何かを聞き取れなくても、その一言に救われる方もいますし、もし怒る方がいたらそれはそれで緊急警報です。1人で動かず誰かに相談して対応する状態の表れです。怒るほどの緊張感をほぐす支援を考えましょう。

面談相手にメリットを持たせる

視点がひとつ増えたことで、面談や保護者会に対する姿勢も変わるのではないでしょうか?
これを現役の時に誰かが教えてくれたら…としみじみ思い まとめてみました。

お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。