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経営者が金儲け目的だった放デイの職員でした。 (2)

実際にオープンする前に3日ほど、コンサル会社の下で研修がありました。研修はあるデイに入って体験するとのこと。

ドクロおじさんは「質問はしないで。見てたらわかるから。」と言っていて、職員への質問が禁止状態。自分の施設の経営者は「時給で研修に出てもらうから13時以降の出勤にして。」と言い出し、学ぶ土台がすでに脆弱。他の職員は施設の電話番、営業周りを順にさせられていて研修は私のみ。

研修する施設は多機能型の放デイで、癲癇が頻繁に起こる子も筋力が弱く立ち歩くのも一人では難しい子も受け入れていました。ワンフロアでパーテーションは設けていないお部屋の仕様で、早くに来る幼稚園の子は走っていたり、宿題する子はいたりでそれぞれに過ごしていました。

靴を脱いで過ごす決まりがあるのですが、歩行器が必要な子は靴を履いていて、他の子の足をひいてしまったりするのもよくあり動線自体も決めていない様子でした。

質問したいことだらけにもかかわらず、子どもと関わって一職員として自由遊びに参加していると、研修している施設の職員は全員ノートを書き始めて誰一人子どもにつきませんでした。

そのため、遊びがつまらなくなった中学生男児が施設を出ようとして奇声を上げました。それを机ごと出入り口に移動してノートを書いて、出さないようにする職員。ただただ、おもちゃをたたきつける子に声もかけない。癲癇を起こす可能性があるのに目もかけない。

金儲けで始めた施設とはいえ、なぜ働いている職員もこうなってしまうのか。「療育」とはなんなのか、もう一度自分の施設の職員と話さなければならないと強く思いました。

半日だけなのに長い長い利用時間が終わり、送迎の時間となりました。送迎者にいっぺんに全員乗れないようで「研修生さん、ここの施設でお留守番して。この子と一緒に。」と一人で立つことが難しい子と私を置いて行ってしまいました。私は勤務職員ではないのに…

このような施設の状態でありながらなぜ、研修を受け入れたのか。

働きながら違和感を感じて居たり、葛藤を見せないことからも罪悪感すらないのだろうかと思い、本当に悲しい気持ちになりました。

私は経営者にその旨を全て話し、同様の施設にするのであれば責任は持てないと伝えました。するとその気持ちに共感し、コンサルとはいえそこは差別化しようという話になったのです。

別日に他の職員も同様の研修へ行き、それぞれ怒りを覚えて帰ってきました。それで私は少しホッとしつつも、そのような施設がまだ他にもあるのだと思うと恐怖を感じ、「子どもにとって良い環境を作る」ということへの強い思いを実現しようと思ったのです。

後にわかったのですがコンサルを通して2つの施設が同時にオープンするようで、他のデイの職員も研修に行っているとのことでした。コスト面軽減が出来る様で、2つ同時に申請しているとのことでした。もう一つの施設は大本が運送業。どんな気持ちで研修をしているんだろうと気になっていると、のちに職員が見学に来ることになったのです。

私はそこでどんな思いを抱いたか質問をしようと思いました。



続きは近日中に…

現在も福祉に大きな利潤を求める企業が存在しています。戦っている職員、諦めている職員、様々な状態にある現状を知ってほしいです。ここのコメント欄では個人を特定するものや誹謗中傷でなければ子どもに関わるお仕事の方のために使っていただけたらと思っています。

お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。