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食卓ひとつ、世界はまわる*2ヶ国目:韓国*

『食卓ひとつ、世界はまわる』*2ヶ国目:韓国*

飛行機のチケットも、大きなバックパックもいらない。
片手にプライパン、もう片手にフォークを持って。
鮮やかなテーブルクロスをひいてロウソクを灯す。
目を閉じて、おいしい香りで心をいっぱいにしたら、そっと瞼をひらく。
そこには歴史と文化がつまった、遠い国の料理が並ぶ。

たったこれだけで私たちは、
この小さな食卓の上でまわっている世界を、旅することができる。

様々な国の料理を作り、食卓の上で旅をしようというこの企画。

さて、最初の目的地イタリアから出発し、いきなり韓国へやってまいりました。暑いね〜

なぜ韓国かというと、さりげなく日常で韓国料理を食べていることはあろうけれども、ガチで韓国料理ってあんまり作ったことないから。

なんなら、スンドゥブってキムチ鍋と何が違うのかわからないから。

一品目:海鮮チヂミ

もちもちカリカリ、ニラと玉ねぎの甘みとエビの香りがごま油とよく合うチヂミ。韓国料理と言ったらまず食べたい料理です。

作り方は意外と簡単で、小麦50gと片栗粉40gの生地に好きなものを入れて焼くだけ。タレはお酢と醤油、砂糖を少し加えてラー油で整えて完成。簡単ですね。

ちょっと分厚くなっちゃいましたが、もちもち感がたまらないチヂミができました。

小麦と片栗粉、だいたい同じくらいの量入れればいいんだなっていう雑な感じで「小麦と片栗5:5だよん、いや1:1か」とやじまに伝えたところ、大いに「1:1は許せるけど5:5ではない、5:4だ」と冷静に突っ込まれました。

おいしい!ボイルイカを入れたのが正解でした。

2品目:チャプチェ

こちらは、やじまリクエスト。チャプチェの麺は春雨で代用しました。(意外と、チャプチェの麺よりあっさりしていて食べやすい!)

作り方が妙に凝っていて、野菜とお肉と麺を別々に(絶対に!と書いてありました笑)炒めてから混ぜます。

ここらで、ちょっと韓国のことを知ろうと世界史の教科書をパラパラし始める私たち。

「なぜ韓国と北朝鮮は分かれているのか」
「冷戦ってどこから始まったの?」
などなど、割と真剣に勉強。ベルリンの壁あたりの話で全く韓国の話じゃなくなったので、チャプチェに気持ちを戻します。

チャプチェは辛くなくて食べやすい反面、もったりしてきて飽きやすいので、キムチやカクテキをバウンドさせながら進めるのがおいしいですね。

3品目の大トリ:スンドゥブ

さて、やってきました大トリのスンドゥブさん。キムチ鍋と何が違うんでしょうか。

大変失礼いたしました、食べてみたら全然違いました。

「あさりの水煮」が入っているのですが、明らかにこの海鮮感がスンドゥブです。

作り方はこれまた簡単で、キムチと豚肉を和えて味をなじませておき、炒めてからあさりの煮汁やお豆腐を入れていくだけ。

うーん、明らかに「キムチ鍋」とは一線を画していて、白いご飯に合う!ああ、銀色のお箸で食べたいよう!!

韓国と言えばサムギョプサル、みたいなところがありますが、あのお肉お肉した感じがあまり好きではない私たち。今回作った3品はどれもあっさり目で我が家の定番メニューにもなりそうな予感でした。

出来るだけレシピに忠実に、その国の味を作ろうと思うと、材料も時間もかかって大変。

けれども、食べた時の感動が違います。明らかに日本食ではない!ここはどこだ!韓国か!
とかなり浸れます。2ヶ国目にして、この企画のおもしろさにハマっている私たちなのでした。

・・・・・

韓国料理になって、イタリアの時よりテンション高めで書いてしまった今回。

まあ、国が変われば気分も変わるということです。

さてさて、今晩はどこへ向かうのか。楽しみです。

(韓国料理はやはりお腹にたまるので、朝ごはん抜いてもまだお腹が空かず困っております)



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