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「なんかやばい」のままでいいのか?

こんにちは。Hinaです。先日「言葉にする鍛錬をしたい」といった内容の記事をあげました。図書館にふらっと寄ったら、その気持ちにピッタリな書籍を見つけたので共有します。その本はこちら。

題名からして、今の私が惹かれたのも納得かと思います。「世界は誰かの仕事でできている」「この国を、支える人を支えたい」など誰もが聞いたことのあるキャッチコピーを考えた著者が考える、「言葉に起こす力」について書かれたこの本。思いや考えを言葉にするためにはどうしたらいいか?この本を読めば、自分の言葉をきちんと言葉という船に乗せて大海に送り出すことができます。
(言葉を船に乗せる、という表し方は、Voicyの荒木マスターの放送の中で使われていた表現です。言葉遣いが綺麗な人の話を聞くだけでも、表現の幅が広がりますね。)

・参考になった放送



◇言葉を育てるために鍛えるべきは言葉力より○○力


書店では”言葉に関する本”が立ち並び、そしてよく売れています。「伝わりやすい言葉はこれだ!」「聞いてもらえるスピーチはこうしよう」など、自分の言葉の使い方に課題を感じている人が多いということです。筆者はまずそのような悩みを持つ人に対し、「言葉の前に思考を育てよ」と言います。

言葉は思考の上澄に過ぎないのである。

言葉にできるは武器になる

言葉はあくまでも自分の中の声=内なる言葉が形となって外に出たものであり、その言葉に深みや重みを持たせるためにはまず、自身の思考を深めることが先であるということです。そのあとで、外に向かう言葉に変換する方法を改めて学び、初めて「武器になる言葉作り」ができます。
私を含め多くの人が”言葉の操り方”を鍛えようとしますが、言葉の材料となる、思考を育てるのが先です。

◇「なんかやばい」では本当にやばい

”内なる言葉”に奥行きを出すことで、自分が発する言葉にも奥行きや深みを出すことができます。そうすることで、より相手に伝わる言葉を紡ぐことができるようになるのです。
では、ここで”相手に伝わる言葉を紡ぐ”力をつけるために、自分の言葉が相手に伝わるまでの段階(レベル)を確認します。相手に伝わり切るまでには、この4つの段階を経る必要があります。

①不理解や誤解(理解できていない、誤って理解している状態)
②理解したが、共感や納得はしていない(「言いたいことは分かった。けど・・・と続けたくなるような、共感や納得はできていないが理解はした、という状態)
③納得した(「共感はできないけど、確かに言ってることは正しいよね」など、理解した上で納得もできた状態)
④共感した(理解、納得の上で、共感した状態)

この4段階を経ることで人に物事を伝え切ることができ、そのためにポイントとなるのが、”内なる言葉の奥行き”です。
日々漠然と「なんかやばい」「なんかすごい」と考えて、そこで思考を終わらせてしまっていては、言葉にする以前に自分の意見を理解しきれていないということ=十分に言葉として表せないということです。

「なんかやばい」とだけ考えている人は、考えているようで考えていない人。本当に、言葉のとおり「やばい」状態です。

◇自分の考えを振り返ってみた

ここまで読んでみて、自分の日々の思考を振り返ってみました。
私自身、心の中でモヤモヤ考えることはたくさんあります。しかしそれをきちんと頭の中で文章化できていたかと言われると、できていません。
自分の頭の中だけでぼんやり考えてる時は、しっかり文章に起こす必要がありません。ポンポンと単語を思いつくだけでも、頭の中ではぼんやり考えている気持ちになってしまいがちです。
例えば、「今日忙しそうだなぁ」「今日の晩御飯何にしようかな」など、具体的に、または十分に文章化されていなくても、頭の中だけは忙しい。しかしそれを、誰かと会話してるような気分で文章化させることで、具体的に次のステップに進むような考えを起こすことができます。

何かを”思考する””意見を育てる”ためには、頭の中でモヤモヤと考えているだけでは足りません。文章に起こして、誰かに伝えるつもりで話をするということをしていかなければできない意見化です。
自分の言葉をきちんと文章にすることで、頭の中に散らばる思考のかけらたちの交通整備ができるのだと感じました。

そして十分に自分の気持ちを”言葉””文章”として具現化する練習ができたら、次にその言葉をより伝えやすくするために、言葉の型をきちんと勉強すること。そのステップを逆にしてしまうと、軽くて流行りそうな言葉を並べるだけの人になってしまいます。
まずは思考を育て、その後でテクニックをつける。その順番が必要なのです。

この記事では紹介しきれませんが、「思考を育てるために何をしたらいいのか?」という具体的なステップがこの本に書かれています。気になる方は、ぜひ一度読んでみることをお勧めします。

この記事を読んでくれた皆様にとって、より良い一日になりますように💐
では、また💐

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