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ケラ

2023年4月22日の千葉県の採集で、最後にケラをとりました。
早朝、水生昆虫をとりにいった池は、特定外来生物のアゾラだらけでした。

アゾラがたくさんの池

アゾラ・クリスタータ($${Azolla  cristata}$$) サンショウモ目 アカウキクサ科

アゾラがあると水中に光が届かなくて、水質が悪くなります。
水生昆虫はいないかなと、あきらめようと思ったころにヒメガムシが見つかりました。

ヒメガムシ

ヒメガムシ($${Sternolophus  rufipes}$$) コウチュウ目 ガムシ科

ヒメガムシの記事はまた別の時に書きます。

次に、よさそうな休耕田に行きました。

休耕田で水生昆虫探し

農家の人に許可をもらって、網をいれさせてもらいました。
ヒメガムシ、マメガムシ、キベリヒラタガムシ、マツモムシ、コオイムシ、ヌマガエル、そしてシュレーゲルアオガエルがいました。

シュレーゲルアオガエル

シュレーゲルアオガエルの卵塊も見つけました。

シュレーゲルアオガエルの卵塊

卵塊は、半分、土に埋まってました。

お昼ご飯を食べて、別の田んぼに移動しました。

農家の人と田んぼに住む生き物の話をしていたら、田んぼに水を入れた時にケラがたくさん浮いてきたと教えてもらいました。
水が入って息が出来なくなるからだそうです。

ケラ探し中

ケラは通称オケラと呼ばれています。
普段、土の中に住んでいるので、手がモグラのような形になっています。
さらに、羽があって空を飛んだり、水面を泳ぐこともできます。

ケラ($${Gryllotalpa  orientalis}$$) バッタ目 ケラ科

田んぼに浮いているやつはいなかったので、畦の土を掘らせてもらいました。

真ん中のケラは成虫、左右の小さいのは幼虫

少し掘ってると。出てきた!
あわてて水面を泳いでいたケラを捕まえました。

ケラ

飼育方法は、昆虫ケースに土(昆虫マットとか)を深めに入れて、土が乾かないように霧吹きをします。
雑食なので、ミミズ、ニンジン、魚のエサ、ミルワームなどの昆虫。いろいろなものを食べます。

ケラは持ち帰って飼育、観察します。
今回は、たくさんの農家の人に協力してもらいました。
ありがとうございました。

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