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今年の11本目

今年の11本目、No Man's Land、観ました。

戦争の最前線の中間地帯ノー・マンズ・ランドに取り残された2人。アジアの片隅で暮らす私たちには、彼等のどちらがボスニア兵でセルビア兵なのか、その見分けも付きません。

同じ言語を話し、共通の知人もいる2人が、そっちが先に戦いを仕掛けた、そっちこそと言い争い、銃を向け合います。でも、状況は、あまりに絶望的です。

生き残りのために協力し始める2人。けれど少しの行き違いが互いの不信を増幅させ、国連の無力やマスコミの偽善と相まって事態は、混乱を深めていきます。

今、世界で起きている争い事の正体も、この類いの悲劇なのかもしれません。愚かで無意味な争い事であればある分だけ、その解決は、難しい、という類いの。

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