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今年の1冊目

今年の1冊目、星新一著「底なしの沼」、読みました。

地球は、バギ星と長く戦争状態にありました。貴重な資源と人人の労力が戦争に費やされ、両星の住人たちは、疲弊し続けていました。

何度か、停戦の試みもありました。けれど、互いの言語や文化を理解できず、誤解と疑心暗鬼の中で交渉は、いつも裏目に出てしまいました。

戦争の大義もなく、戦果も見込めない。「思い切って、こっちが一方的に攻撃をやめてみようか。誠意が通じるかもしれない」。でも、後には引けません。

「むかしの、地球上での戦争がなつかしい」と学者たちは、いいます。2024年、言語が通じ、国連も国際法もある地球では、でも、泥沼の戦争が続いています。

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