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飛んだ高橋(仮名)と新たな髪型を考える岐路に立った私


私にはもうここ4〜5年くらい通っている美容院がある。
ちょっと前にここにも書いた、不思議な求人体験を話してくれた美容師さんがいるところだ。

私は基本的にコミュ障のため、あまりカット中に何かをたくさん話したりはしないのだが、その人とはもう数年の付き合い。
私が黙っていたり、携帯を触っていたり本を読んでいたりすると特に何も話さずもくもくと作業をしてくれ、ちょっとなにか他愛のない話をする時は言葉を交わすというような感じで、なんというかバランスがちょうどよく、緊張せずにお願いすることができるのだ。


そんな美容師さんなのだが、最近はなかなか忙しいらしく、新しくできた店舗のスタート体制を整えるのにそちらに向かったり、人材募集に苦戦したりしているため、予約をできる日がかなり少ない。

そろそろ髪が切りたいなぁと思って予約サイトを見るも、最近は週に一回しか私が行く店舗にはいない様子だ。
そしてようやくスケジュールが調整できて、私はその美容師さんがいる日をめがけて予約をしたのだが、予約した前日に美容院から電話がかかってきた。美容院から電話がかかってくるのなんて珍しい。


「すいません、明日、高橋担当でご予約をいただいているかと思うのですが...」

「はい。」

「高橋がですね、ここ一週間ずっと連絡が取れない状況でして...」

「えっ...。それはどういうことですか?」


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