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季節の手仕事、ハイカラキムチ

日本で梅仕事が盛んな頃、真反対に位置するここオーストラリアでは白菜や大根の季節真っ只中。という訳で、今こそ作らねば!とやや鼻息荒めな友人と一緒にキムチ作り。

単品でも食べるも良し、お鍋やチャーハンに加えるも良しで万能感ある発酵界のドン、久方ぶりに仕込むことに。

一家にひとつは置いておきたいキムチ、なかなか良いお値段するの。たま〜に買ってるご近所スーパーの瓶入りでオーストラリア産のものは、400g入りで$12ほど。特に有機って訳ではないけれど、これくらいが割と相場な気がしている。今、ささっと日本でのキムチの価格を検索してみたのだけれど、あまりの安さに目が点。本場韓国からの輸入キムチも沢山あるし、オーストラリア産に比べると容量に幅があってちょいとお手頃だったりするのだけれど、プラスチック容器に入ったキムチやザワークラウトのような酸強めの発酵食品は避けたいところ。という訳で、毎度瓶入りキムチを取捨選択。

と、オーストラリアのキムチ事情はこれくらいにしておいて。

私がこれまで作ってきた歴代キムチは、ちょっぴり横着「のり」無しのそれだったのだけれど、今年は本場の作り方に忠実に! な〜んて気持ちとは裏腹に割とアドリブ強めな友人リードでレシピに尾鰭や背鰭のついたハイカラキムチに。

お味噌作りと同じく、「おしゃべりに花を咲かせながら」が醍醐味の手仕事は親しい友人たちと季節を肌で感じる良い機会。

本日のキムチ、基本は同じなのだけれど、お裾分け用に幅を利かせて海鮮、ヴィーガン、唐辛子無しと三種類。ちなみに海鮮は鰯に干し海老、昆布の三大出汁の素。鰯と干し海老はお水で戻してブレンダーでガ〜。粗熱をとった米粉ペーストに混ぜればほぼほぼゴールも目前。

白い千切りさんは大根と思いきや梨

お塩に漬けておいた白菜、大根、キムチのり、唐辛子、洋梨、柿を加えたら、仕上に向けて真っしぐら。熟れに熟れた柿の透き通るキラキラ橙は何度も写真を見返しながら見惚れる。

熟れに熟れたキラキラ橙お柿

材料がよ〜く混ざったならば、待ってましたの味見の時間。薄味だけれど、美味しいさには間違いなくって、お塩で味を調えながら味を見る手が止まらぬ底なし沼。

味が調ったならば瓶に詰め詰め、発酵のぶくぶくを待つばかり。キムチって書き過ぎて、たまに’KIMCH’ キムツな我がキムチ、そろそろ食卓へ。

’KIMCH'

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