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【note川柳】#26:お題は「憲法改正」(126~130)

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

さて、今回の川柳は、世界一改正のハードルが高い日本国憲法をお題にしました。

一回成功するとバカの一つ覚えみたいに「変えない」「変えたくない」国民性がこれまで幾度もの悲劇を生んできました。

30年間給料の上がらない日本社会の悲劇もそう、太平洋戦争に突入した悲劇もそう、多様性に不寛容で「変えたくない」「同調圧力」の悲劇とも言えます。

日本の憲法改正のハードルは、世界一高いと説かれる方もいらっしゃいますが、データで見ると日本だけが高いハードルではありません。

さて、そんな憲法改正をお題に川柳5句チャレンジです。

憲法の最長寿国それどこだ

答えは日本です。
日本国憲法は、戦後1946年11月3日に公布され、1947年5月3日に施行されましたので、2022年5月3日で75歳の誕生日を迎えました。戦後憲法で改正のない最長寿憲法が日本国憲法です。

信頼できない国(日本)に対してGHQが草案を用意した憲法なので簡単に改正されないように改正のハードルが高いのは分かりますが、多くの国でも憲法改正のハードルが低いとは言えません。

米国は、①連邦議会の両院の 3分の2の賛成によ る修正の発議 + ②全州の4分の3の 州議会の賛成で改正できるハードルの高さですが、戦後6回も改正しています。

戦後ドイツは1949年の憲法制定から57回の改正を行っています。
基本法の改正には下院(連邦議会)議員の 3 分の 2 及び上院(連邦参議院) の表決数の 3 分の 2 の同意が必要とされますが、国民投票は必要ありません
。国民投票はないものの、人間の尊厳や人権を侵害する憲法改正は禁止されており、現行の憲法秩序を排除する憲法改正(独裁者の出現)に対して抵抗する権利が国民には認められています。

日本の場合、現行憲法96条で憲法改正を「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」で国会が発議し、さらに「国民投票で過半数の賛成」を要すると規定しています。

他国に比べて厳しいことは厳しく規定していますが、1回も改正がないのは特筆すべき変わらなさです。

戦後改正のない最も長寿の憲法⁉
読みもせずに単に変えたくないではなく「憲法を読んでみる日」でも作って考えてみることが大切ではないでしょうか?

憲法の短さ自慢それどこだ

答えは日本です。
日本国憲法は英訳単語数が4,998語だそうです。
日本より短い憲法は、アイスランドやモナコなど5カ国だけ!

この短さも現行憲法が1回も改正されなかった理由の一つです。

つまり日本国憲法は大原則だけを定めて、具体的なことは別途他の法律で定める建付けになっていて、公職選挙法などは約60回も改正されており、選挙区の区割り等が憲法に書かれている他国との違いにもなっています。

ただ、国会議員の区割り等を国会議員に決めさせて国民は決めなくていいのか?など憲法に何を規定すべきか?は考えてみる余地があります。

CCP(Comparative Constitutions Project)というアメリカの法学・政治学の研究者が構築したデータベースが上記のとおり公開されていて、いろんな国の憲法を英文で読むことができます。

きっと日本の憲法学者さんも活用しているのだと思います。

こんなデータを引用してみました。👇

東アジア諸国の憲法改正のタイムライン
ヨーロッパ・米国と東アジアの法治国家としての歴史の差

東アジアの中では明治憲法制定の歴史は際立っていますが、官僚組織の大先輩ヨーロッパの国にはかないません。憲法改正の歴史も大先輩⁉

短い憲法、たった103条、英単語4,998ワード!
読みもせずに単に「改正反対」「変えたくない」でいいのでしょうか?

人権の憲法記述日本発

戦後の日本国憲法は、施行時に存在した他の憲法に比べて「人権」に関する規定の数が多く、その後に制定された他国の憲法の参考になっているそうです。

そういった良い点が自慢できればいいのですが「人権」では遅れた国とレッテルを貼られているのは情けない限りです。

憲法には、どの国でも明記されている共通要素があり「軍の存在」「信教の自由」「労働者の団結権」「社会保障」などだそうです。

最も多くの憲法に明記されているのが「軍の存在」です。

日本国憲法では第9条で軍隊が禁止されていますが、軍の存在を明記しない点を真似る国はなく、人権条項のように他国が参考にすることはありませんでした。

歴史的に見ても軍隊に関する記述がない憲法は珍しく、軍や兵役に関する規定は、政治体制(レジーム)に関係なくあらゆる主権国家にとって重要な規定とされています。

短い憲法、たった103条、英単語4,998ワード!
読みもせずに単に「改正反対」「変えたくない」でいいのでしょうか?

任せたい憲法改正若者に

CCPのタイムラインの図で見ると明確ですが、日本は明治憲法制定と戦後憲法制定の2度しか憲法に手をつけていません。

明治維新と昭和維新(敗戦後のガラガラポン)!

変わりたくない島国根性の日本人が、しかたなく黒船襲来や敗戦という「変わらざるを得ない」時だけ手をつけてきた憲法😊

年寄りが牛耳る既得権益社会が維持されている間は憲法なんかが改正できるハズはないのですが、いまこそ大変革の時だとじーじは思います。

今こそ日本のピンチ、頑張れZ世代!

憲法の改正なぜかタブーなり

戦後生まれの昭和人であるじーじに言わせると、戦争体験世代から「二度と戦争はしない」との想いがイコール「憲法改正はしてはいけない」とすり込まれてきたように思います。

還暦過ぎの戦争を知らない昭和人にとっては、世界に誇る平和憲法であると教育を受け、きっと憲法改正は二度と戦争をしないことに矛盾することだと植え付けられてきたのかもしれません。

だから一定程度、とにかく「反対」という方がいるのも理解できます。

軍隊を保有しないことを宣言した憲法第9条に対して「自衛隊は何だ?」に「軍」と答えることができない日本、常にこの点が問題になります。

不戦の誓いと自国防衛のための軍事力・軍隊をどう考えるのかはごまかしではなく、国会でも白熱した議論をすればいいと思うのですがねえ。

どうなんでしょうか?


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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