【読書】木になった亜沙
著者:今村夏子
主人公が何かしらに転生する話の短編集です。
どの話もそれぞれ独特の世界観があり、転生先も無機物から人間以外の哺乳類になったりとさまざまな視点で物語が描かれていました。
この本の中では、一貫して我々人間の生活にある程度近い距離の何かに転生しており、それ故に同じ世界であっても少し目線を変えるだけで全く違う見方ができる気がしました。
一見すると“変”であるものこそ、じっくりと観察することで今まで知り得なかった新たな気づきが得られることがあるという事を教えてくれる一冊でした。
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