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ひらめきドアのノウハウノート

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「ひらめきドア」メンバーがキャッキャしながら素人目線で作ってきたモノの制作記録です。
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記事一覧

【4】基幹となるルールを検討する

いたばしの地域ボードゲーム会・松本です。4回目はゲームのルールづくりの話題に入ります。ここからは、具体性ゼロだと抽象的過ぎる感じになりそうなんで、実例として「いたばし防衛隊」の制作過程を追っかけながら話を進めさせてもらいます。 このシリーズ毎回ですが、長いです。クソ長い。きっと読む人は少ないと思いますが、自分の記録として役立ちそうなので、もはや自分のために書いています。 実例における主題とルール検討前回までの話をふまえて、つくろうとしている地域ボードゲームの主題は決まりま

【3】ゲームの主題を見極めよう

いたばしの地域ボードゲーム会・松本です。3回目でようやくゲーム制作の話題に入ります。入りますが、今回はまず主題をしっかり決めるようというところまで。ゲームのルール作りには入りません。でも、ここは本当に大事だろうなーと思っているので、まとめてみます。 ゲームが提供する「体験」を見極める私自身は、ボードゲーム(アナログゲーム)だけでなく、デジタルゲームの制作も好きです。制作するときは、どちらも「プレイヤーにどんな体験を届けたいか(=どんな体験を届けるなら価値があると自分が思える

【2】地域ボードゲームの魅力

いたばしの地域ボードゲーム会・松本です。今回は地域ボードゲームならではの魅力を書いてみます。早く「作り方」の話に行けよって感じですが、先に書かないと、後から載せづらい気がするので。すみません。 今回は、地域ボードゲームはイベント実施と相性が良いという前回の話をふまえ、交流イベント、学習イベントの2パターンで見た「地域ボードゲーム」の特徴(得意と苦手)について自分の気づきをまとめます。結論としては、地域ボードゲーム作ろうよってことです。はい。 地域交流の手段としての「強み」

【1】地域ボードゲームってなに?

いたばしの地域ボードゲーム会・松本です。最新作「アラカワスイモンバン」の制作を進めながら、「地域ボードゲーム会」の活動、その裏舞台となるゲーム制作のプロセスや考え方を記事に残しておきたいな〜との思いで書き始めます。 まず、地域ボードゲームとは?そもそも地域ボードゲームって言葉が何なのか。はい。「地域ボードゲーム 」とは特定の地域ネタを中心につくったボードゲームです。通常の「ボードゲーム」という言葉と同様に、必ずしも盤面の「ボード」を必要とせず、カードゲームなども含め、アナロ

客から押しかけ型の「先払いチケット」を作りました

大好きなお店をお客さんが応援する先払いチケット「さきばらエール」をつくりました。お店側がOKすれば、全国どこでも使えます。ここ数日でこの件を書いてましたが、noteで現在、 #いま私にできること というお題があることに今さら気づいて、流れを整理してみました。 客からお店に「先払える?」と交渉するチケットいろんな場所で、団体や商店街が先払いチケットを発行し、お店を応援してもらう仕組みができ、広がっています。でも、自分が個人的に応援したいお店が、すでにそうした制度に参加できてい

おもしろ募金箱(その2)

募金をもっと楽しんでもらえるための仕掛け募金箱をつくり、後編です。 ■シンプル型の進化 その1の最後で、コインが1本道にすべるだけの「シンプル型」を試作しました。これを実際に使ってもらうと、「子どもにはコインの動きが速すぎる」という意見があったので、傾斜をぐっとゆるくした「シンプル型Ⅱ」を作りました。また、「お金が入る容量を増やしたい」という声もあったので、経路の板の下に、コインが入るスペースも増やしました。 こうした改造によって変わったところをまとめてみます。 (1)同

おもしろ募金箱(その1)

募金をもっと楽しんでもらえるための仕掛け募金箱をつくり、地域のために活動している団体さんたちにプレゼントすべく、制作を始めました。 ■ 楽しい募金箱をつくりたい 「おもしろ募金箱」「遊べる募金箱」を作りたいという動機は、10年以上も前にNPOのお手伝いをしていたときにわき上がりました。せっかく募金してくれる人をもっと楽しませたいと考えたわけです。当時も板を買い、それなりに挑みましたが、自分の工作能力では高品質に仕上げることがどうしてもできず、計画は完全にとん挫したのです。