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文字化社会からコード化社会へ。

人類は動物の中で唯一「火」を使うことを発明し、これまでの30万年くらいのうちのほとんどを狩猟採取社会で生きてきた。

7万年前に大脳が突然変異し、歌や絵を描くことを覚えた。でもずっとずっと人口も増えずに、生まれては消えて、何百世代も同じ暮らしをする神話のような世界に生きていた。

ところが約5000年前に「文字」を発明した。情報を残し得られるようになったおかげで、ここから一気に産業革命で分業が始まり、あっという間にビルが立ち並び、あらゆるものがシステム化された。

約100年前に今度は「コード」が発明された。人間が自動で動くものを設計できるようになった。コードは画期的だ。それまでは全て文字(例えば法律とか)でつくられた世界=「文字化社会」に私たちは生きてきたわけだ。

ところが「コード化社会」はどうだ?文字よりすごい。勝手に動作する。コードは法律よりも強い。破る破らない、守る守らないではなく、コードは設計した通りに自動で動くのだ。これまでとは次元が違う発明だ!

よって、人類は「火」を使うことで他の動物と違う道を歩み出し、「文字」を使うことで他人の経験を継承できるようになった。そして「コード」によって、まだ人類史に大きな変化をもたらそうとしている、まさにその数十万年の長い年表の特異点に私たちは生きている。

これは就学時に「プログラミング学習が必須に」とかって上っ面で勉強すりゃあいいってレベルじゃない。ましてやタブレットがどうしたとかランドセルがどうこうとかって学校をめぐるさまざまな問題も、今直面してる人類のとてつもない変化からするとかなりど〜でも良い気がする。

「コード」は私たちの生き方やあり方を変え、ひとりひとりの意識世界を変えていく。社会のあり方が変わるだけではなく、人類のあり方を変えていくことになる。そのためにはこれまでの学校や会社とは違った、学びと実践と試行錯誤と継承の場が必要なのだ。

10年後には僕らみんな今とは違う世界を生きているかも知れない。いや、獲物を追いかけ木の実を取って生きていた時代の人間の世界観が僕らはまったく想像できないように、これからの5年10単位でものすごい意識変容が起きるはず。違う人間として生まれ変わるくらいの変化かもしれないね。そしたら大変だろうけど、凄く面白いね。生きながらにして生まれ変わるなんて、ちょっとロマンチックだね。

だからみんな「コード」にもっと興味を持った方がいい。「文字社会」から「コード社会」への移行はダイナミックでドラマチックなはずだ。多分人類はここから数世代かけてこの大移行を成し遂げるはずだ。その第一世代がわたしたちなのだから、随分ラッキーなタイミングで生まれてきたものだなぁ。せっかくなら楽しまなきゃね。

いろいろやりたいことがあるんだけど、何から始めようかなぁ。

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